囲碁
九路盤対局
このたびはファミリーコンピュータ用ディスクカード「囲碁」をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます。
囲碁の対局をお楽しみいただく前に、この説明書をご一読ください。囲碁対局がよりいっそう楽しめるばかりでなく、ディスクシステムやディスクカードを不慮の事故から守ることができます。
なお、このマニュアルは大切に保管してください。
<目次>
囲碁を始めるための前準備 コントローラの使い方 4つのメニュー ゲームのすすめ方 再現とレッスン |
囲碁のルール 囲碁の楽しい世界 ディスクカード取り扱い上の注意事項 ディスクシステムが正常に作動しなくなったときには |
<「囲碁」の世界へようこそ!>
囲碁は、黒と白の石を交互に並べていくシンプルなゲームです。しかし、とても奥が深く、あきることがないので、古くから多くの人々に親しまれてきました。近年は、欧米でも囲碁の魅力に取りつかれる人が少なくなく、このゲームのプログラムを組んだのもイギリスのアラン・スカーフ氏です。ほんとうの囲碁は19×19の盤面を使いますが、このゲームでは9×9の小さな盤を使用しています。やや狭い感じですが、入門者にはかえってわかりやすいでしょう。
<囲碁を始めるための前準備>
ディスクシステムを起動しよう。
ファミリーコンピュータ本体とRAMアダプタ、ディスクドライブを正しく接続し、本体のスイッチをONにします。タイトル画面が出てきたら、ディスクカードのSIDE Aを上にしてセット。画面が出ないときは、接続を確認してください。
<コントローラの使い方>
十字ボタン | 石の位置の指定、およびメニュー、レベルの選択 |
Aボタン | メニューと石の位置の決定 |
Bボタン | 前手の位置の確認 |
STARTボタン | メニューやレベルの決定 |
SELECTボタン | メニューの選択、対局中はビギナーモードのON/OFF |
<4つのメニュー>
メニュー画面が出たら、SELECTボタンまたは十字ボタンの上下で4つのメニューのどれかを選び、STARTボタンかAボタンを押してください。
メニューには、右の4つがあります。
BGM | BボタンとSELECTボタンを同時に押すと、音楽がON/OFFされます。 |
ビギナーモード | 対局中にSELECTボタンを押すと、盤上の黒白の勢力圏と石の生き死にが表示されます。また、地合も自動的に計算されます。 |
記録 | 対局中またはデモ画面中にBボタンとSTARTボタンを同時に押すと、対局が記録されます。 |
<ゲームのすすめ方>
【1PLAYまたは2PLAYの対局】 メニュー画面で1PLAYまたは2PLAYを選んでSTARTボタンかAボタンを押し、次の手順で対局を進めてください。 1.まずレベルを選んで 対局に入る前にレベルを決めます。十字ボタンの左右で画面上部の忍者を動かすと、置き石の数が変わります。左端がレベル1で、5子(最初から黒石を5つ置く)のハンディをもらいます。右端のレベル14だと相手に9子のハンディを与えます。STARTボタンを押せばゲーム開始。プレイヤー1から見たハンディの内容は右の表のとおりです。
2.対局スタート 着手禁止の場所に打つと、通常のルールでは反則負けになりますが、このゲームでは「そこは打つことができない場所です」「正しい位置ではありません」といったメッセージが出て、打つことができません。このときは、もう一度打ち直してください。 Bボタンを押すと、石が前手の位置に移動します。相手がどこに打ったかわからなくなったときなどに確認することができます。 あげ石は、忍者の手裏剣で自動的に取り除かれ、画面右下の「あげいし」の数が加算されます。 3.パスで終局 日本のルールでは、両者の合意で終局にしますが、このゲームではパスすることで終局の意思をコンピュータに伝えます。打ちたい場所がなくなったら「パス」に石を合わせ、Aボタンを押してください。パスが3回続くと(2PLAYでは2回)終局となります。終局後は、黒と白の忍者が交替で死んでいる石を盤上から取り除き、地合を計算して勝敗を表示します。 対局の途中で投了したい場合は「なげ」に石を合わせ、Aボタンを押してください。 4.記録はB+STARTで 対局の記録を残しておきたいときは、ゲーム中または終局後に、BボタンとSTARTボタンを同時に押してください。画面上部に1から5の番号が現れます。1の数字は黒く塗りつぶされていますが、十字ボタンを動かすと左右に移動します。STARTボタンを押せば、対局は黒の番号に記録されます。デモ画面を記録することも可能です。 【REPLAY(再現)】 記録しておいた対局を画面に再現します。メニュー画面でREPLAYに白石を合わせ、STARTボタンを押してください。記録のときと同様、画面の上部に1から5のゲーム番号が出てきますので、再現したい対局の番号を十字ボタンの左右で選択し、STARTボタンを押してください。画面中央に再プレイのためのウインドウが開きます。「BALCK」「WHITE」「2PLAY」「DEMO」のいずれかを十字ボタンで選び、STARTボタンを押してください。それぞれ「黒番」「白番」「2人PLAY」「コンピュータ同士の対局」のモードで対局ができます。Aボタンを押すたびに、一手ずつ対局が再現されていきます。 【LESSON(レッスン)】 メニュー画面でLESSONに白石を合わせてSTARTボタンを押すと、レッスンが始まります。ゲームの目的、ルール、対局のすすめ方などを簡単に紹介していますので、初めて囲碁に接する方には、役に立つことがたくさんあるでしょう。 <囲碁のルール> 囲碁のルールには、日本ルール以外に中国ルール、台湾ルールなどがあり、細かな点で違いがあります。しかし、基本的なルールは共通です。 ③空点のないところには打てない ④同形反復はダメ 下の図のような形はコウとよばれ、黒からも白からも石を取ることができます。しかし、いつまでも取り合っていたのではゲームが進行しません。そこで、取られたほうは、一手どこかに打ってからでないと取り返すことはできません。 ⑤両者の連続パスで終局 日本では、対局者がお互いに「もう、これで打つところがありませんね」と合意して終局にします。しかし、このゲームでは、パスという方法でこれを確認しています。打つ必要がないと思ったらパスをしてください。相手に打ちたいところがあれば対局は続きますが、相手もパスすれば、そこでゲームは終了です。 <囲碁の楽しい世界> 囲碁で使用される道具は、縦横19本の線の引かれた碁盤、それに白と黒の碁石だけです。しかし、そこには人をとりこにしてしまう魅力がいっぱい。やられたほうは「アッ」と息をのみ、やったほうは「これだから囲碁はやめられない」という楽しい技をいくつか紹介しましょう。
《シチョウ》 逃げてもダメ 「シチョウ知らずに碁を打つな」という格言がありますが、アタリをかけられた石が逃げだしても、結局取られてしまうのがこの形です。 こんな場合はくれぐれも逃げ出したりせず、遠くに助け舟(シチョウアタリ)を打っておくのがいい手です。シチョウアタリは、シチョウの4列とその1列外側までが有効範囲です。結果は…下の図の通りです。 《ウッテガエシ》 取らせて取る! やや高級な手筋ですが、痛快な捨石作戦です。下の図のような形でとわざと石を取らせ、とまるごと取り返すのです。 下ののように、ただアタリにするのでは、とつながれ、それまでです。 《オイオトシ》 つないでも、つないでも… タイトル画面にデモとして登場している有名な「ツルの巣ごもり」もそうですが、敵の石を二段、三段がまえでアタリにしていくのがこの形です。 図のがポイント。ただと打つのではにつがれてしまうので、先に捨て石を敢行します。これならいくらつないでも、まとめて取ることができるわけです。実戦でも、こううまくいくといいのですが…。 <ディスクカード取り扱い上の注意事項> ディスクカードは大切に取り扱ってください。
赤いランプが点灯中は手を触れないで
<ディスクシステムが正常に作動しなくなったときには>
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