<プロローグ>
これは 数奇な運命の下に生まれた 男の子と女の子の物語です
ゲームを進めるにつれ 二人の出生の秘密が 明らかになっていきます
何はともあれ お話は 長串村という ある平和な村を舞台に始まるのですが……
むかし むかし 長串村に おじいさんとおばあさんが 仲むつまじゅう暮らしておった しかし二人には 子どもがおらんでのう くる日もくる日も お地蔵さまに どうか 子どもを授けてくだされと 信心深う お祈りしておった そんなある日のことじゃった…… | ||
おじいさんとおばあさんは 不思議な夢を見たのじゃ なんと 男の子と女の子 二人の赤ん坊が授かると…… 二人してそのような夢を見るとはのう…… まこと不思議なことも あるもんじゃて | ||
そして あくる日のこと 山に芝刈りにいったおじいさんは 竹やぶで 女の赤ん坊を見つけたのじゃよ もう 驚いたの 何の…… | ||
いっぽう 川に洗濯にいったおばあさんは 男の赤ん坊を 見つけたというわけでな | ||
おじいさんと おばあさんは それはもう おお喜びでのう 自分らの子どもとして 二人の赤ん坊を育てることにした ……というわけじゃ | ||
月日は流れ 二人の子どもも ものごころつく年頃になってのう 一家はむつまじゅう 暮らしておった わけなのじゃが…… | ||
そのころから 鬼やら龍やらが そこいらを あらしまわるようになりおった それが 何やら 子どもらの生まれの秘密と つながりがありそうでのう やがて 二人は 遠く遠く はてしない 旅に出ることにあいなるのじゃ | ||
さあ 二人の行く手には 何が待ち受けているのでしょうか また 二人の出生の秘密とは…… 壮大な冒険絵巻の始まり始まり! |
<新 鬼ヶ島 前編を始める前に…>
このゲームは、コマンドを使って進めていくテキストタイプの思考型アドベンチャーゲームで、物語は男の子と女の子の二人を中心に展開されます。
ゲームを始める前に、この「取扱説明書」をよく読んだうえでご愛用下さるようお願いします。なお、この「取扱説明書」は大切に保管してください。
コントローラⅠを使うんだよ
十字ボタン | コマンド選択 |
Aボタン | コマンド決定 |
Bボタン | コマンドキャンセル |
STARTボタン |
<まず、ゲームを始める準備をしよう>
一 | まず、ファミリーコンピュータ本体とRAMアダプタ、ディスクドライブを正しく接続し、本体のPOWERをON。すると①の画面が出るぞ。さあ、ディスクカードをSIDE Aを上にしてセット! 画面がちゃんと出ないときは、接続をよく確かめようね。
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二 | ②の画面が出たあと、しばらくして、③の画面が出ればOK! ③の画面のかわりに④の画面が出たときは、ディスクカードを一度取り出し、SIDE AとSIDE Bを見直して、SIDE Aを上にしてセットし直そう!
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三 | うまくいけば、お待ちかねのタイトル画面⑤が出てくるぞ。そのまま見とれていると、やがて⑥のようなデモ画面に移行する。ひととおりプロローグが語られたら、タイトル画面に戻るけど、デモの途中でタイトル画面に戻したいときは、コントローラのボタンをどれか押そう。タイトル画面でSTARTボタンを押せば⑦の画面が現れるんだ。
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四 | ⑦の画面が現れたら、十字ボタンでカーソルを動かして、“さいしょから”“せ~ぶしたところから”のどちらかを選び、画面の指示に従ってAボタンを押そう。つぎに⑧の画面の指示に従ってディスクカードのSIDE Bをセットすれば⑨の画面が現れ、しばらくすると、自動的にゲームの画面⑩が現れる。さあ、ゲームの開始だ!
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<それでは、ゲームを始めよう>
ゲームが始まったら、それぞれの場面の状況をよく考えて、何をどうすればいいのかを一つ一つコマンドから選びながらゲームを進めていこう。
たとえば、つぎの場面で、キミが“部屋を見たい”と思っているならこのとおりだ。
一、「みる」のコマンドを選ぶ
①:今いる場所を表示 上の絵の場所がどこなのかを表しているんだ。たとえば今は、“いろりの部屋”にいるわけだね |
②:何をするか(動作)を表示 まず状況をよく考えたうえで、このウィンドウのコマンドの中から、何をするかを選ぼう |
③:動作の目的語を表示 何をするかを決めたら、つぎは、何(誰)に対してその動作や行為をするかをこのウィンドウで決めよう |
④:選んだコマンドを表示 キミが左のウィンドウで選んだ動作・行為やその目的語が、このウィンドウに表示されるわけだね |
⑤:会話や説明を表示 キミが選んだコマンドの結果が、会話や説明というかたちで、このウィンドウに現れることになるんだ |
コマンドを選ぶ | 十字ボタン |
コマンドを決める・話を進める | Aボタン |
コマンドをキャンセルする | Bボタン |
<名前登録について>
ゲームの主人公は、男の子と女の子の二人。だけど、ある程度ゲームを進めないと登場しないぞ。二人の主人公が登場したところで名前登録だ。画面の指示に従い、それぞれに6文字までで自分の好きな名前をつけよう。
十字ボタン | 文字を選ぶ |
Aボタン | 文字の決定 |
Bボタン | つぎの文字に移る |
STARTボタン | 名前の登録 |
<二人の主人公を使い分けよう>
主人公は二人だけれど、二人を同時に操作するわけにはいかないんだよ。
「ひとかえる」というコマンドによって男の子と女の子を入れ替えながら、上手にゲームを進めていこう。同じコマンドを使っても、どちらかで使うかによって結果が変わったり、どちらか一方しか使えなかったりするから注意!
※ | 二人のうちのどちらを操作しているかを表示 |
<セーブについて>
お話がある程度進んだ要所要所で、右のような表示がウィンドウに出るけれど、それ以外にもセーブをしたいときにはいつでもSTARTボタンを押せば同じ表示が現れるので、自由にセーブができるよ。セーブしておけば、途中でゲームをやめても、今度はセーブした所から始められるぞ。ただし、残るデータは一番最後にセーブしたものだけだ。セーブが終了すると、いったんタイトル画面に戻るよ。
<コマンドを上手に使おう>
このゲームでは、コマンドをいかに上手に使うかが決め手。同じコマンドを何度か続けて使う必要があったり、同じコマンドを使っても男の子と女の子で結果が違ったりすることがあるので注意。また、お話の進めかたがまずいと最初からやり直さなきゃならなくなることもあるのでご用心。
コマンド一覧
みる | ものを見るとき使う。まず何でも見てみよう! |
あける | 扉でも箱でも、ものを開けるときに使う。 |
はなす | 誰か、相手と話すときに使う。 |
とる | ものを取ったり着物を脱いだりするときに使う。 |
いどう | 場所を移動するときに使う。 |
つかう | いま持っているものを使うときに使用する。 |
いれる | 何かに何かを入れたいときに使う。 |
たおす | 人やものを倒すときに使う。 |
わたす | いま持っているものを誰かに渡すときに使う。 |
もちもの | いま持っているものを確かめるときに使う。 |
ひとかえる | 男の子、女の子を入れ替えるときに使う。 |
<ディスク取扱上の注意>
ディスクカードはデリケート。こわさないよう気をつけてね!
● | ディスクカードの窓から見える茶色の磁気フィルム部分には、絶対に指などで触れないで! 汚したり傷つけたりしてはだめだよ。 |
● | 湿気や暑さにはとても弱いので、保管は風通しのよい涼しい場所に。 |
● | ホコリはディスクカードの大敵。保管場所はいつもきれいにね! |
● | 磁石を近づけると、データが消えてしまうよ。テレビ、ラジオなどにも磁力があるので、気をつけるようにね。 |
● | 踏んだりするのはもってのほか。使わないときは、いつもプラスチックのケースの中に、きちんとしまっておいてね! |
エラーメッセージ | 内容と対処方法 |
でいすく せっと えら~ 一 |
ディスクカードがちゃんとセットされていない。カードを取り出し、もう一度セットしなおそう。 |
ばってり~ えら~ 二 |
ディスクドライブの電圧が規定値以下になっている。乾電池を新しいものと交換しよう。 |
えら~ 三 | ディスクカードのツメが折れている。ほかのカードを使うか、ツメのところにテープをはろう。 |
えら~ 四 | 違ったメーカーのディスクカードがセットされている。カードをよく確かめよう。 |
えら~ 五 | 違ったゲーム名のディスクカードがセットされている。ゲーム名をよく確かめよう。 |
えら~ 六 | 違ったバージョンのディスクカードがセットされている。カードをよく確かめよう。 |
え~ び~ さいど えら~ 七 |
ディスクカードの表と裏が逆にセットされている。表裏をよく確かめてセットし直そう。 |
えら~ 八 | 違った順番のディスクカードがセットされている。カードをセットする順番を確かめよう。 |
えら~ 二十~ | ファミコン本体またはディスクシステム、カードを買ったお店に持っていって、相談しよう。 |
ゲーム内容などについての電話でのお問い合わせには一切お答えできませんので、ご了承ください。なお、このゲームのヒントは一九八七年九月以降に発売される徳間書店発行の「ファミリコンピュータMagazine」誌上で、順次発表していく予定です。
「ふぁみこんむかし話 新 鬼ヶ島 後編」のお知らせ
“新 鬼ヶ島 後編”は九月二十一日発売予定です。後編は、前編のディスクカードがないとゲームができませんので、前編との書き換えはしないよう、ご注意お願いします。