このページのステージの紹介(人物:ロゼッタ・エンライト )について
フマペろさんより情報を提供していただきました。ありがとうございます!!


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彷魔が刻
ジーキルはいかにして悪魔に心を売り渡したかの物語
A Strange Case of Dr.Jekyll

このたびは、東宝のファミリーコンピュータ・シリーズ“彷魔が刻”(THF-TK)をお買いあげいただきまして、まことにありがとうございました。
ご使用の前に取扱い方、使用上の注意等、この「取扱説明書」をよくお読みいただき、正しい使用法でご愛用ください。なお、この「取扱説明書」は大切に保管してください。


<「彷魔が刻」の物語>

古き良き時代のイギリスに住む医学博士ヘンリー・ジーキルは、研究を続けるうちに人間の精神は善と悪とで構成されているという結論に達しました。
ジーキル博士は自説を証明するために、善と悪を分離する薬品を発明し、自ら人体実験のモルモットとなって研究を続けるのでした。
善と悪を分離する薬を飲むことは、温厚で理知的なジーキル博士(善の心)が残虐で野蛮な人格のハイド氏(悪の心)に変身してしまうことを意味し、ハイド氏に変身した博士の眼と心に映るすべてのものが、醜くおぞましい姿に変わり、身も心も悪魔に売り渡したかのように悪徳の限りつくしてしまうのです。
そして、長きにわたる人体実験の副作用は、博士の精神と肉体をも蝕み、遂には自らの意志とは別に薬を服用しなくても街の様々な出来事が博士に与えるストレスとなり、変身してしまうのです。
自分の肉体と心をコントロールできなくなったジーキル=ハイドは、婚約者ミリセントとの結婚をも忘れて無意識に残虐行為を繰り返し、破滅の道を歩みはじめます。果たしてジーキル=ハイドの行く手には、いかなる運命が待ち構えてるのでしょうか?


<ゲームのプレイ方法>

●ゲーム開始
ROMカートリッジを本体に差し込み、電源を入れてしばらくすると画面が出てきますので、この時STARTボタンを押すとゲームが始まります。
またゲーム・オーバーになった時、CONTINUEを画面で選択しSTARTボタンを押すとゲームの途中から始めることができます。
プレイ中にSTARTボタンを押すとポーズ状態となりゲームが停止します。もう一度STARTボタンを押すとポーズが解除されます。

●キーのコントロール(ジーキル・モード)
十字キーの左右ボタンで左右に移動できます。
十字キーの上ボタンを建物のドアの前で押すと中に入ることができます。
そのときに応じて各種反応が違います。
十字キーの下ボタンを押すとしゃがみポーズになりパチンコ少年のパチンコ玉等をよけられます。
Aボタンでジャンプ。
Bボタンでステッキ攻撃。

●キーのコントロール(ハイド・モード)
十字キーの左右ボタンで限られた範囲を前に加速したり、後ろに減速したりできます。
Aボタンでジャンプ。
Bボタンでパンチ攻撃。
十字キーの上ボタン+Bボタンでサイコ・ウェーブ攻撃。


<ゲームの構成>

スタート時の主人公はジーキル博士モード。右方向に画面がスクロールするアドベンチャー・タイプのアクションゲームです。
背景となるオプジェは、19世紀当時のイギリスはロンドンの美しい街並みが続きます。
紳士として世に知られるジーキル博士は次次に起こるアクシデントの数々にじっと耐えて目的地の教会に急ぎます。しかし、温厚で冷静なジーキル博士にもストレスの限界、我慢の限度があるのです。
そして遂にストレスが許容範囲を越えた時、突如として起きる変身によって、ジーキル博士は自らの意志とは反して醜く恐ろしい姿をしたハイド氏へと変貌してしまいます。
ハイド氏モードでは画面が左方向に強制的にスクロール(リバース・スクロール)されてしまいます。
ハイド氏に変身してからは、襲いかかってくる魔物や怪物たちと互角に闘うための武器としてサイコ・ウェーブが手に入ります。サイコ・ウェーブを放射して熾烈な闘いを繰り広げ、憎悪の念を放射しきったハイド氏に再びジーキル博士にもどるための変身の時が訪れるのです。

ジーキル博士モード ハイド氏モード


<ゲームの謎?>

●謎の爆弾魔に注意!
各ステージで出没するピンク色の爆弾魔。彼の仕掛けた爆弾の威力はジーキル博士に危害をあたえるばかりでなく、博士の中の邪悪な心を呼び起こしてハイド氏に変身させてしまう力を持っているのです。
そしてどんなに平和な街や村であっても、爆弾魔の出現により、通行人たちは驚き慌てふためいて逃げ惑い、路上にいる犬や猫たちも狂暴化してジーキル博士に襲いかかります。
しかし、爆弾魔も不死身ではありません。最終ステージでジーキル博士の持つ本来の心がハイド氏の邪悪な心に打ち勝った時、爆弾魔にも神の制裁が下るのです。

●運命の落雷
このゲームの目的は、ジーキル博士として婚約者であるミリセントと結婚することです。
でも、ハイド氏でいることが面白い!闘うことが痛快だ!悪いことがしてみたい!というプレーヤーの方は神の怒りである運命の落雷を覚悟して下さい。
ジーキル博士が右に進んだ距離を、ハイド氏が左方向でオーバーすると、天罰である雷鳴が鳴り響きゲーム・オーバーになるので注意して下さい。


<ゲームのキーポイント。ガイダンス表示>


●ライフ・メーター
ジーキル・モードではジーキル博士のライフ・パワーを表示し、ハイド・モードではハイド氏ライフ・パワーを表示します。ライフパワーは敵から攻撃を受けたとき減少し、減少する数値は敵の強弱と攻撃された被害によって決められます。
また、ジーキル・モードではライフ・パワーを増加してくれるキャラクターも登場しますので御安心。
ハイド・モードからジーキル・モードに変わる時には必ずライフ・メーターはある一定量だけ回復して、ゲーム・プレイの難易度を調整しています。ライフ・メーターの目盛りは全部で20。目盛りが0になったらジーキル博士とハイド氏の死を意味しており、ゲーム・オーバーになります。

●ストレス・メーター
この表示はジーキル博士からハイド氏。ハイド氏からジーキル博士へ変身する兆候をあらわす表示です。ジーキル・モード時にうけたアクシデントや妨害の数々によってハイド・マークの“H”の方へゲージが移動し、ハイド・モード時は敵に命中したサイコ・ウェーブの度数によってジーキル・マークの“J”の方へゲージが移動します。
このストレス・メーターの作用をよく理解してゲームを進めることがこのゲームのテクニックとなるので各々の状況設定(変身にタイミング)を考えて見てください。

●コイン表示
ハイド・モード時に敵を倒すと、時折コインが現れます。そのコインをハイド自身を接触させて取るか、届かない距離にある場合はサイコ・ウェーブのコントロールで取って下さい。
ハイド・モードでえたコインはジーキル・モードで行く手を阻む妨害者に差し出すことで和解ができ、難関を突破するときに使います。
尚、ジーキル・モードでの数か所コインをくれるキャラクターが居ますので探して下さい。
コインは最大49個まで所持でき、その表示は画面上部にあるガイダンス表示右にあるコイン・マークの数で分かります。
コイン・マークは全部で9個。10個になると上の部分にコイン袋・マークとなって表示されます。


<ステージの紹介>

●第1ステージ「トルフォード街」
ここは、ジーキル博士の研究室があるロンドンの高級住宅街。そこには住人たちの生活感あふれる日常のドラマが展開されています。たとえば、二階の窓から身を乗り出して皿や鍋などを派手に投げ合ってケンカする迷惑な隣人やパチンコでジーキル博士を狙ういたずら少年など数えあげたらきりがない障害が待ち構えています。

●第2ステージ「ゴズビー公園」
木々が緑が美しい街外れの静かな公園。そんな観光名所の絵はがきに出てきそうな風景の中にもジーキル博士のストレスを高める障害があります。
天性のオンチでありながらもオペラの発声練習をする貴婦人。ハイド・モードで得たコインを使って黙ってもらわなければたまったものではありません。

●第3ステージ「マルロ通り」
色々な商店が立ち並ぶにぎやかな商店街。
しかし、突如として起きる不運な事故がジーキル博士を襲います。無敵の酒樽がいきよいよく転がってジーキル博士を直撃!そんな時こそ自慢のジャンプ力の見せ所。酒樽が重なるタイミングに要チェック。

●第4ステージ「モルソン村」
いつもは静かでのどかな農村地帯。しかし、執念深い爆弾魔の追撃は休まることがありません。いたる所で破裂する爆弾に、村人たちは右や左の大騒ぎ!
パニック状態でジーキル博士も大慌て!

●第5ステージ「ヒーリング墓地」
整然と静まりかえった厳粛なる墓地。でも今のジーキル博士には死者に祈りを捧げることさえ許されないのです。
なぜなら突然に地面の中から顔を出し、墓穴を堀った土を投げ付ける失敬な老人が登場するからです。

●第6ステージ「キンズウェイ街」
いよいよ最終ステージ。婚約者ミリセントの待つセント・レーマン教会は、もう目前!なんとか教会にたどりついて、ENDマークが出たとしても、いつハイド氏に変身してしまうかわからない状態では結婚が成立するはずがありません。
そこで、このステージではハイド・モードに注目!ちょっと展開が変わっているはずです。今までジーキル博士とハイド氏のステージ・マップは鏡に写したような左右対称になっていたのに、このステージでのハイド氏は屋根の上を疾走!この最終地点がその謎解きのポイントなのです。


ジーキル博士
この物語(ゲーム)の主人公。婚約者ミリセントとの結婚式を挙げるために教会(ゴール)に向かって歩きはじめる。しかし、行く手には数々の難所とアクシデントが待っている。
謎の爆弾魔
ジーキル博士の研究の秘密を知る神出鬼没の謎の男。いたるところで爆弾を仕掛けてジーキル博士の行く手を阻み、人々をパニックにおとしいれる悪い奴。
ビリー・ボーンズ
パチンコ・スナイパー。ジーキル博士の婚約者ミリセントの家の隣に住む少年でミリセントに淡い恋心を抱いており、恋仇?であるジーキル博士を狙い撃ち。
ロゼッタ・エンライト
ジーキル博士の友人であるエンライト卿の一人娘。山の手に住む彼女にとって、生活感のあるダウンタウンは興味深く刺激的。
アーノルド・エベッツ
ライフルを持って、所かまわず撃ちまくる狩猟マニア。腕は確かだが、種別を問わず濫獲するので英国動物愛護協会から目を付けられている。
エレーナ・マッコウェン
下手の横好きを絵にしたような天性の音痴。郊外の豪邸に住む貴婦人だが、彼女の熱唱する歌は超音波となって通行人の鼓膜を直撃する。
ジャン
人の迷惑を考えないで墓場で穴を掘るモグラ老人。穴を掘ることに生きがいを感じている変人で、掘った土を路上に投げて通行人の顰蹙を買う。
ミセス・レイチェル
数年前に夫を亡くしたミセス・X。亡くなった夫に面影がどことなく似ているジーキル博士に好意を抱くが、何故かきまぐれな女心に博士は大混乱!。
犬のマーフィ
いつもは陽辺りの良いところで寝ているが、騒音やショックで眠りを邪魔されると、怒ってかみつくので要注意。
猫のルナ
雑種のノラ猫。普段はおとなしく、通行人をみつけてはエサをねだる。だが、きまぐれで狂暴になり、ところかまわず暴れ回る習性がある。

ハイド氏
薬によって変身したジーキル博士の姿。身体、心の全てを悪魔に売り渡した代わりに強靭な肉体とあらゆる悪魔を粉砕するサイコ・ウェーブを身に付けた魔界の超人。
悪霊シェップ
魔界に住む三匹の弱小モンスター。
三匹で何時も行動し、ジャンプしながら進む。口?から火の玉を吐き攻撃する。
妖精エプロシュカ
魔界空間を自由に飛び回る妖精。
シャボン玉を出すラッパを武器として攻撃を仕掛けてくる。
邪鬼ヌウヌウ
姿、形は赤ん坊。しかしその魔力は強く、ハイド氏のサイコ・ウェーブは簡単には通用しない。しかしサイコ・ウェーブ連射による攻撃で……アッ!。
妖婆オノーリア
魔界の最年長である老婆……。
大した攻撃は仕掛けてこないが、怒らせると変身して大蛇となり襲いかかる。
人魚カロッタ
魔界の海に住む人魚で、自分の領土に入る者を容赦無く攻撃する。
武器は無限に撃ち出すことのできる弓矢。
灼熱鬼ワルリッヒ
紅連の炎に身を包む灼熱モンスター
近づくもの全てを焼きつくす炎力でハイド氏を襲う灼熱地獄の住人。
妖岩バルマ
魔界の空を牛耳る岩石モンスター。
突如飛来しては破裂して炎と化した溶岩を地上にまきちらし、地上のハイド氏攻撃する。
骨霊ゴルム
魔界を自由自在に飛び回り、大きく口を開けて襲いかかる頭蓋骨。
大きく開けた口から火の玉を吐き、攻撃をする。
魔界王レテュール
魔界空間を現れ消えて浮遊するモンスターで、魔界の主的存在。通常は分身の緑色。本体はピンク色で、本体を現した状態でないと攻撃しても完全にいきのねをとめることができない。


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