魍魎戦記
MADARA(摩陀羅)
遠い昔、 この地にアガルタと呼ばれる神の国があった。 アガルタの神人イニシエたちは人々に知識をもたらし、 人間は文明の恩恵に欲していた。 だが、やがて人間はアガルタから与えられた文明に慢心し、 世は乱れた。 これを憂いたイニシエたちは アガルタもろとも地中に消え去り文明を滅ぼすことを望んだ。 しかし、これに反対する一部のイニシエは アガルタを脱出し、アガルタ消失後の人間たちの復興に 協力しようとした。 永い時が流れた。 幾度かの戦乱の後、ウガヤ王朝がこの地を統合し 平穏な時代が続いた。 ところがある日、 東方の大陸フダラクからミロク帝と名乗る巨人が 魍鬼どもを伴って来襲し、 ウガヤ王朝は滅亡する。 新たな支配者ミロク帝は 魍鬼によって人間たちを支配する 暗黒の帝国“金剛国”を建国する。 暗い時代が始まった。 かろうじてミロク帝の支配を逃れていた イニシエの末裔たち ヒジュラの村の一つ“ニソの杜”に、 ある日、手足をはじめ身体の八か所が 無惨にもぎ取られた赤子が 蓮の花に乗せられて流れ着く。 ヒジュラの長老タタラ(汰々羅)は この赤子に ギミックを装着する手術をおこない 命を救った。 赤子はマダラ(摩陀羅)と名付けられ、 タタラの孫娘キリン(麒麟)と共に 姉弟のように育った。 そして15年後、 平和なニソの杜にも ついにミロク帝の黒い影が忍び寄ってきた。 本当の身体を取り戻し、 呪われた運命の秘密を探るための マダラの旅立ちが近づきつつあった。 |
このたびはコナミの「魍魎戦記MADARA」をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます。
プレイされる前にこの説明書をお読みいただきますとより一層楽しく遊べます。
正しい使用法でご愛用ください。
<目 次>
ゲーム進行について マダラたちの紹介 ゲームの進め方 コマンドについて 魔法について |
村や町の様子 武器・道具・アイテム 摩陀羅用語録 マルカツファミコンからのお知らせ |
<ゲーム進行について>
●キャラクターたちをレベルアップしよう!
冒険の途中たくさんの魍鬼たちと出会います。その魍鬼たちと戦うためには、レベルを上げていかなくてはなりません。初めはレベルが低いので、まずは弱い敵と戦って経験値を上げることが大切です。
経験値が上がればレベルも上がり、強く成長していくことができます。
●パーティー
「マダラ」は冒険の途中で、他の仲間と出会っていきますが、仲間に加えるか加えないかは自由です。出会ったときに必ずしも加えなくても別の機会に再び出会うこともあります。
出会った仲間は、「マダラ」「キリン」を含めて4人まで同行させることができます。(これをパーティーといいます)冒険を進めていく上で色々な人との出会いがあり、その時に応じたキャラクターをパーティーに参加させることが、重要な要素となります。
○仲間のタイプ
「マダラ」には、下記の3つのタイプの仲間が登場し、タイプによって使える武器や魔法などが異なります。
ファイター | 戦士。戦闘を得意とする。中にはシャーマン魔法(下記「シャーマン魔法」参照)や霊術(下記「霊術」参照)等を使える者もいます。 |
シャーマン | シャーマン魔法を得意とする霊能力者。ある程度の戦闘もこなせます。 |
イニシエ | 霊術の達人。戦闘はあまり得意とはしません。 |
タタラ (汰々羅)に会う。 |
タタラに会いに行き、話をすると復活させてくれます。ただし、この方法は途中から使用できなくなります。 |
リンネふ を使用する。 |
「リンネふ」(下記「霊術」参照)を使用することで、その場で復活させることができます。ただし、復活に失敗する場合もあります。 |
ヒジュラビト の家で治療してもらう。 |
ヒジュラビトの家へ行き、治療することにより復活できます。ただし、次の季節にどこかの宿屋に配置され、その場での復活はできません。どこの宿屋にいるかは、レインツリーのところで情報を聞くことができます。 |
このゲームは、春夏秋冬と季節の変化があり、 それが進行上、重要なポイントとなっているんじゃ。 |
<マダラ達の紹介>
マダラ(摩陀羅) 赤ん坊の頃、雨の河を流れているところをタタラに拾われ育てられた。手足など五体全てにタタラのつくったギミックを装着した超戦士。このギミックを作動させるには非常に強力な霊力を必要とし、常人には使いこなせない。 | |
キリン(麒麟) タタラの孫娘としてマダラといっしょに育った。(キリンの方がお姉さんである)ギミック作動のキーになるネックレス“サザナミ”を手に入れることができる。 | |
タタラ(汰々羅) ヒジュラビト(日修羅人)の長。ヒジュラビトの中でも最も優れた錬金術師であり白魔術師であった。マダラの全身にギミックを装着し、マダラを育てた。 |
<ゲームの進め方>
●ゲームスタート
タイトルデモが始まり、「PUSH START KEY」の表示でコントローラーのSTARTボタンを押すと、3つのセーブエリアが表示されます。その中のどれか一つを選び、Aボタンを押すと、オープニングデモが始まります。デモ終了後、自動的にゲームが始まります。
また、一度でもセーブをするとエリアを選んだ後に、「スタート」または、「コンティニュー」の選択ができます。続きをする場合には「コンティニュー」を選びます。
●コントローラーの使い方
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<コマンドについて>
●通常時のコマンド
【はなす】(コマンドメニューにはありません)
話したい人の方向に先頭のキャラクターを向け、その人にピッタリくっついて、Bボタンを押すと画面下にウインドウが現れ、話ができます。
c.【つよさ】(強さ) 「つよさ」を選択すると画面が切り替わり、「つよさ」「じょうたい」のどちらかを選択します。 ●つよさ 「つよさ」の各キャラクターのパラメーターを見るコマンドです。「だれの つよさを みますか」と表示されますので、キャラクターを選択してください。 ●じょうたい 「じょうたい」を選ぶとパーティー全員のレベル、HP、MP、が表示されます。 ●つよさの説明
d.【さくせん】(作戦) ●たいれつ へんこう 「たいれつ へんこう」を選択すると戦闘画面に変わり、戦闘開始時の隊列を変更することができます。「だれのいちを へんこう しますか」と表示されるので、変更したいキャラクターを選んで、位置を動かします。 ●さくせん へんこう 「さくせん へんこう」を選択すると戦闘開始時の行動命令を変更することができます。変更したいキャラクターを選んで、Aボタンで変更することができます。(行動に関しては、下記「戦闘時におけるコマンド」参照) ●じかん せってい 「じかん せってい」を選択すると1~8までのメッセージスピードを選択できます。これは会話の時に限らず、戦闘時のメッセージにも有効です。 ●戦闘時におけるコマンド 特別な敵を除きほとんどの場合、敵に出会うと自動的に戦闘になり、敵キャラクターが表示されます。 そしてAボタンを押すことにより実際の戦闘へと移ります。 この戦闘はオートが基本となっており、戦闘を開始した状態のままにしておくと、敵を全て倒すか味方が全滅するまで戦いつづけます。他の行動を指定したいときはタイミングよくAボタンを押してください。これにより、戦闘を一時中断し、コマンド入力が可能になります。 戦闘を中断させると「だれの こうどうを へんこう しますか」と表示され、パラメーター表示部(画面左側)の名前部分が点滅します。変更したいプレイヤーを選び、Aボタンを押すと8つのコマンドが表示されます。 変更したいキャラクターをカーソルで選び、Aボタンを押します。行動を変更した後は、Bボタンで再び戦闘が開始されます。(Bボタンを押した直前のコマンド変更のみ指示されます。)
<魔法について>
「掌妙勁(しょうみょうけい)」(戦闘時のみ使用可) 特に説明のない敵に関しては、「縦・横直線上の敵」に対して攻撃を行ないます。
「シャーマン魔法」(戦闘時のみ使用可) 特に説明のない敵に関しては、「縦・横直線上の敵」に対して攻撃を行ないます。
<村や町の様子> 村や町では冒険の手助けとなるいろいろなお店があります。また、出会った人たちと会話をすれば、きっと役に立つ情報を教えてくれるでしょう。
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宿屋 | ヒジュラビト |
●定期巡回市の店 定期巡回市は、季節ごとに、ある特定の町で開かれています。
<武器・道具・アイテム> ここでは手に入る武器や道具をいくつか紹介します。これ以外にも多くの武器や道具があります。
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ソーマ(薬) | <効果> |
あかのソーマ | HPの回復 |
あおのソーマ | MPの回復 |
きいろのソーマ | 毒の回復 |
みどりのソーマ | マヒの回復 |
むらさきのソーマ | 魅惑の回復 |
みずいろのソーマ | HP、MPの回復 |
はいいろのソーマ | 盲目の回復 |
しろのソーマ | 全回復 |
アイテム | <効果> |
バラモンのうでわ | HP、MPの回復(移動時) |
バトルギミック | マダラのみ所持 |
さざなみ | バトルギミックに必要(キリンのみ所持) |
カバラのまきもの | 魔法の「しずけさ」と同じ効果 |
きんのかぶとむし | 敵のすばやさ半減 |
じおのコイン | ダンジョン脱出 |
やまびこのかね | 魔法の「まぼろし」と同じ効果 |
ぶどうしゅ | 魔法の「さいみん」と同じ効果 |
たましずめのふえ | 魔法の「しずけさ」と同じ効果 |
ブラフマーのまなこ | 落とし穴に落ちない |
すいしょうのたま | HPの回復率の増加 |
マニのほのお | 呪いを解く |
コブラのきば | 魔法の「どくのやいば」と同じ効果 |
たつまきのたね | 魔法の「たつまき」と同じ効果 |
めくらまし | 魔法の「あんこくのきり」と同じ効果 |
みえないくさり | 魔法の「かなしばり」と同じ効果 |
かぜのふういん | 魔法の「ゲダツふ」と同じ効果 |
<摩陀羅用語録>
ヒジュラ | どこの国にも属さない自由の民。錬金術を生業とする。アガルタ消失時、これに異を唱え脱出した人々の子孫といわれる。 |
イニシエ | アガルタの秘儀精通者。すべての知識を統合するアガルタにあっても特に優れた者のみがこの位階に達することができる。 |
シャーマン | 霊能力者。王家の血筋の女性たちに特にその能力が伝わることも多い。精霊をあやつり異界と交信することができる。 |
チャクラ | 人間の身体の中に存在する8か所の超エネルギーの源。マダラはこのチャクラのあった場所を魍鬼に奪われている。 |
掌妙勁(しょうみょうけい) | チャクラから発生する気を球状に固め相手にたたきつける独特の武術。 |
アガルタ | 有史以前に存在し人間に文明の恩恵を与えた超古代国家。大洪水とともに地中に消えた。 |
ウガヤ王朝 | 金剛国建国以前にこの地を統治した王朝。王は代々ウガヤ王の名を名乗る。ミロク帝によって滅ぼされた。 |
フダラク大陸 | ウガヤ王朝と対立するミロク一族が統治する大陸。ウガヤ時代を通じて何度かフダラクの来襲が繰り返された。 |
ギミック | ヒジュラによって開発された義手義足の類。マダラのギミックはそれに様々な武器を仕込んだ戦闘用のもの。 |
ソーマ国 | ウガヤ朝時代に存在した辺境7か国の一つ。仙薬ソーマの元となる薬草を栽培する医術国家だった。 |
ホウライ国 | ウガヤ王朝に帰属することをよしとしなかった辺境7か国の盟主。伝説の魔神(人)を王城炎の回廊に祀る。 |
オロチ族 | 初代ウガヤ王の家来。初代ウガヤ王は王位を他部族に譲り自ら辺境にホウライを建国した。それ故彼らは誇り高き一族なのだ。 |
蒼炎・颶風(そうえん・ぐふう) | 炎の回廊に眠る2対の超戦士。真の王の声によってのみ覚醒し、これに仕えるという伝説が残されている。 |
須弥山(しゅみせん) | かつてアガルタが存在したといわれる場所。普段は霧に隠れその姿を見せない霊山である。 |
天の都 | 須弥山につくられたミロク帝の王城。かつてはウガヤ王朝の宮殿があった場所でもある。 |
レインツリー | ヒジュラの村に一本ずつある聖なる宇宙樹。この樹が中継地点となってヒジュラたちは思念波をとばし交信する。 |
<マルカツファミコンからのお知らせ>
マルカツファミコン(角川書店)’89年魍鬼12号で募集した“ゲーム版「MADARA」オリジナル魍鬼”の採用作品は下記のとおりです。
1万通を越す応募の中から厳しい審査をへて選ばれた36作品です。おめでとう! 採用作品の考案者にはマルカツファミコン編集部から賞金として5000円が贈られます。
なお、ゲーム上では、名称や設定に多少のアレンジが加えられた作品もあります。(魍鬼名の後のカッコの中にあるのが応募時の名称です)。
これからもマルカツファミコン連載中のコミック版「MADARA」をヨロシクお願いします。
マルカツファミコン編集部
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