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めぞん一刻

このたびはボーステックファミリーコンピュータ用ゲームカセット「めぞん一刻」をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございました。ご使用前にこの「取扱説明書」をよくお読みいただき、正しい使用法でプレイしてください。なお、この「取扱説明書」は大切に保管してください。

＜もくじ＞

「管理人さん！」
「管理人さんだなんて……響子って呼んで」
「きょ、響子。……好きだ！！」
「いけませんわ、そんな、五代さん」
「いいじゃないか、響子。響子。響子……」

時計坂のオンボロアパート「一刻館」で、妄想に浸っている五代裕作。一浪の末にやっと大学に入り現在３年生。「一刻館」の管理人音無響子にひたすら思いを寄せている、頼りなくて貧乏な、この五代をキミが演じます。ところが、若き未亡人の管理人さんはヤキモチ焼きで、機嫌を損ねると部屋に入れてくれないどころか、話もしてくれなくなります。おまけに「一刻館」の住人たちは、ひとくせもふたくせもある人たちばかり。たかるは、邪魔はされるは………。どうやら響子さんは秘密の写真をどこかに落としてしまったらしいということはわかっても、その写真がどんなものなのかを調べるのにひと苦労。さあ、響子さんの秘密の写真とは……。「めぞん一刻」はじまり、はじまりー。

五代裕作 （ごだいゆうさく） キミが演じる主人公だ。一刻館五号室の住人。管理人さんに思いを寄せているが、こずえちゃんというガールフレンドもいたりとなかなか複雑。頼りなくて、優柔不断で、貧乏で、妄想癖あり。	音無響子 （おとなしきょうこ） 一刻館の管理人で若き未亡人。五代と三鷹の二人から言い寄られているが、亡き夫・惣一郎が忘れられず迷っている。女性の弱さと強さを見事に合わせ持っている。

一の瀬のおばさん （いちのせのおばさん） 一刻館一号室の住人。無類の酒好きで、飲むと扇子を持って踊り出す。管理人さんの相談相手にもなるが、ひとのことにすぐ首を突っ込みたがる。	一の瀬賢太郎 （いちのせけんたろう） 一刻館の住人たちの影響か、なかなかしたたかだ。が、管理人さんの姪・郁子ちゃんに恋する純情な面もある。

一の瀬のおじさん （いちのせのおじさん） 一の瀬の旦那さん。五代君を見るたびに、まるで若い頃の自分のようだと言う。住人たちからもその存在を忘れられている隠れキャラ。	四谷 （よつや） 一刻館四号室の住人。職業年齢家族構成など一切不明。趣味はのぞき、たかりに悪質なイタズラ。この人物にはだれも勝てない！！

六本木朱美 （ろっぽんぎあけみ） 一刻館六号室の住人。「茶々丸」のホステス。いつもネグリジェ姿で一刻館の中を歩き回る。酒癖の悪さは一の瀬のおばさん以上。	三鷹 （みたか） 管理人さんと一の瀬のおばさんが通っているテニスクラブのコーチ。容姿端麗、スポーツ万能、おまけに金持ちだが、大の犬恐怖症。

七尾こずえ （ななおこずえ） 五代のガールフレンド。時に元気に五代に迫ったりするが、よく言えば、ものすごく無邪気な女の子。	こずえの家族 （こずえのかぞく） ただものではない！取り込まれたが最後、抜けられない………と思いきや、意外と軽かったりする。

音無惣一郎 （おとなしそういちろう） 管理人さんの今は亡き夫。一刻館の住人で、その顔を見たものは……。	音無惣一郎の父 （おとなしそういちろうのちち） 一刻館の大家さん。郁子の祖父で、管理人さんの義父にあたる人。響子さんの良き理解者である。

郁子 （いくこ） 管理人さんの姪。五代に家庭教師をしてもらっている。五代のことをお兄ちゃんと呼んでなついている。	惣一郎さん （そういちろうさん） 管理人さんの飼犬。昔は惣一郎さんと呼ばなければ見向きもしなかったのに、最近ではすぐ食べ物につられ、何と呼んでも尻尾を振る。

響子の両親 （きょうこのりょうしん） 娘を再婚させたがっていて、一時はそのためにかなり過激なこともした。	ばあちゃん （ばあちゃん） 五代の祖母。孫思いのいいばあちゃんなんだが、やることが多少過激。年に似合わぬバイタリティーの持ち主で、結構金持ちのようだ。

坂本 （さかもと） 五代の予備校時代からの友人。五代同様、バイト人生を送っているが、五代よりはまともな生活をしているようである。	茶々丸のマスター （ちゃちゃまるのマスター） なかなかまともで親切な人物。職業がら計算高いところがあるが、五代の数少ない味方だ！

■起動方法
ファミリーコンピュータ本体に「めぞん一刻」のカセットをセットしてから電源を入れてください。タイトル画面が表示されますので、ＳＴＡＲＴボタンを押してください。ゲームが始まります。

■コントローラーの操作法

十字ボタン（上・下）	カーソルを動かしてコマンドを選択することができます。
十字ボタン（左・右）	カーソルがになっている場合、その方向のボタンを押すと、表示しきれない他のコマンドを表示させることができます。
Ａボタン	選択したコマンドを決定します。また、サブコマンドがあるときは、それを表示します。
Ｂボタン	サブコマンド表示中に押すと、それをキャンセルして、メインコマンドに戻ることができます。

■セーブ
ゲームを途中でセーブしたいときは、一刻館のトイレに行ってください。一階、二階どちらのトイレでも大丈夫。そこであることをすると、セーブできるようになります。画面の指示に従って操作してください。

■ロード
以前にセーブした状態からゲームを始めたいときは、ゲームをスタートさせた後一刻館のトイレに行ってください。セーブのときと同じ要領でロードすることができます。トイレを出ると、以前にセーブしたところからゲームをプレイすることができます。

■	メイングラフィック 現在いる場面や登場人物などが表示されます。
■	コマンドウィンドゥ 決定したコマンドが表示されます。
■	メッセージウィンドゥ 登場人物のメッセージや、ゲーム進行のナレーションが表示されます。★印が出たときは、話の続きがあります。Ａボタンを押してください。
■	コマンドメニュー 現在の場面で行なうことのできるコマンドが表示されます。という表示がある場合、十字ボタンの左右で他のコマンドが見られるということを意味しています。
■	話し相手 現在表示されているメッセージを話している人物名が表示されます。

見　る	その場にあるものや状況を知ることができます。
取　る	アイテムなどを取ることができます。
使　う	持っているアイテムを使うことができます。
見せる	その場にいる人に、現在持っているものを見せることができます。相手に持っているものをあげたいときにもこれを選びます。見せると相手が勝手に取ってしまうことがあるので注意してください。
話　す	その場にいる人と話すことができます。
叩　く	ドアをノックしたいときなどに使います。なるべくなら、ドアはノックしてから開けましょう。
開ける	ドアや窓、フスマなどを開けることができます。
持ち物	現在持っているアイテム名とその数を知ることができます。
その他	その場の状況に応じて表示されるので、よく考えて選んでください。

ここが一刻館だ。ゲームはここ一刻館を中心に、玄関から行ける他の場所を巡って進めていきます。ただし、外出先はそのときの状況によって増えたり減ったりしますから、注意が必要です。

ヒントコーナー
一刻館の住人はとても一筋縄ではいかない人たちばかり。五代が思いを寄せている管理人さんだって、機嫌を損ねたら大変。しかも、キミは、この住人たちから話を聞き、ヒントをもらい、管理人さんの秘密の写真を見つけなければならないのですから並大抵のことではないでしょう。だからといって手をこまねいているわけにもいきません。そこで、チョッピリヒントを教えちゃいましょう。

四谷は本当にアブナイ！
この人は、気をつけてください。この人を甘く見るととんでもないことになってしまいます。とにかく食べ物でも何でもあげて、ご機嫌を取ることです。それに、冗談みたいなモノをあげると、きっといいことがあるでしょう。

朱美さんはトイレにいる？
この人の場合、危険度はあまり高くありません。ときどき食べ物をせがみますので、さしさわりのないものをあげておきましょう。そうそう、トイレに入るときノック抜きでいきなり開けると朱美さんが出てきて罵罹雑言をあびせることがあります。

宴会ならこの人、一の瀬のおばさん。
この人も結構たかります。が、お酒に目がないということを覚えておいてください。たまに、お酒をあげたら一刻館名物の宴会が始まってしまうことがありますが、これはこれで決っして無駄にはならないでしょう。

管理人室へは、入るだけでひと苦労……。
とにかく管理人さんはやさしかったり、冷たかったり、態度がコロコロ変わります。が、食べ物をあげたって無駄です。女性なんだから花をあげるとか、ハガキを取りに行って届けてあげるなんていうのがいいでしょう。

電話にご用心。
一刻館にある公衆電話。時々かかってくることがあります。良い知らせばかり続くわけではありませんが、なるべく出た方がいいでしょう。そうそう、こちらからかけることだってできます。ただし、お金が必要です。ただで電話したいときは、管理人さんの部屋の電話が使えますけど、管理人さんの機嫌は損ねないように気をつけてください。

お金がなくなったら……。
キミならどうしますか？だれかに貸りますか？そう友だちや親しい人なら貸してくれるかもしれませんね。

●	四谷さんには「えっちな本」がぴったりだと思うでしょう？あげると……。
●	管理人室にある写真立て。気になってしょうがないんじゃないかな。だったら取っちゃおう！
●	賢太郎くんが意味深なことを言ってるけど、はっきり教えてくれない。小学生だって一刻館の住人。ゲンキンなものなんだから。
●	ばあちゃんと惣一郎さん。持ち歩けること知ってるかな。惣一郎さんは最近食べ物でつることができるように……。それに、ばあちゃん、実は宴会好きだって知ってたかい。
●	今は亡き音無惣一郎氏。キミも敬意ぐらいは示さなくっちゃ。響子さんを喜ばすためにもお墓へ行って、供えものをしたらどうかな。
●	響子さんは写真を探してるらしい。もらえる写真は全部もらっちゃおう。

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