魔鐘
このたびは、アイレムのファミリーコンピュータ用ゲームカートリッジ「魔鐘」をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます。プレイされる前にこの説明書をお読みいただきますとより楽しく遊ぶことができます。正しい方法でご愛用ください。
<目次>
魔鐘ストーリー 魔鐘はこんなゲームだ コントローラの使い方 画面の見方PARTⅠ メイン画面 画面の見方PARTⅡ サブ画面 これが魔鐘の舞台だ ゲームの進め方・遊び方 |
アタック・アイテム ディフェンス・アイテム その他のアイテム 敵キャラ ワンポイント・アドバイス 欄外アドバイス |
<魔鐘STORY>
遠い昔、今では伝説の世界となってしまた昔の話。そのころはまだ人と魔物が棲む世界があったという。
マイヤー王子はウィルナー王国の王位を継承される記念すべき成人式を前に落ちつかなかった。
ある日、王子はこの王国の行く末を案じて城の近くの湖のほとりで一人考えに沈んでいた。どのくらいたったのだろう・・・・・・。もうすでに日は落ち、夜空には月が出ていた。その時! 月の光を映した湖にひとつの影が落ちた。やがてその影は人の姿に変わり湖上に立ち、話しかけてきたのだった。
「マイヤー王子よ! 聖王家の光よ! 今こそ闇を照らすときがきたのだ。ウィルナー王国に暗黒の魔王ルーバスの手が伸びようとしている。魔王ルーバスは北の山に城を造り、魔法の鐘を鳴らし魔物を集め、王国に攻め入ろうと企んでいる。そなたが王国の永遠の平和を望むなら、魔王ルーバスの魔宮へ行き、7つの魔鐘を聖なる炎で焼きつくしてしまわなければならない」
茫然としていた王子が我に返るともうその人影はなかった。これは神のお告げだろうか? 王国の平和を願うマイヤー王子は魔王ルーバスと戦う決意を固めた。
<魔鐘はこんなゲームだ!!>
最終目的は魔王ルーバスを倒し平和を取り戻すことだ。しかし、魔王の隠し部屋への入口は閉ざされている。入口を開けるためには7つの塔に登り、それぞれに置かれている鐘を取り、焼き払わなければならない!!
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<コントローラの使い方>
このゲームはコントローラひとつで多角的な操作ができる。とくにメイン画面、サブ画面の切り替えで操作の方法が変わってくるので注意して!
十字ボタン | 十字ボタンで8方向の動きを操作。サブ画面やコンティニュー画面ではカーソルを動かし、必要なアイテムや文字を選ぶ。 |
Aボタン | Aボタンで剣を撃ち、アイテムを買う。サブ画面でアイテムを使う。 |
Bボタン | Bボタンは、サブ画面のとき不必要なアイテムを捨てるのに使う。 |
スタートボタン | スタートボタンでゲーム開始。 |
セレクトボタン | セレクトボタンでサブ画面にかわる。 |
<画面の見方 PARTⅠ>
メイン画面
画面の見方をよく理解しないことには、ゲームを進めることができない。ここでは、ゲームの基本になるメイン画面を2つ紹介しよう。
モンスターが次々と襲いかかってくるメイン・アドベンチャー画面。そのエリア内であれば、上下左右、どこへでも動ける。隣りのエリアへは、出入口を通って行ったり来たりできる。
<画面の見方 PARTⅡ>
サブ画面
ゲーム中に、主人公(マイヤー王子)についてのデータをひと目で見ることができるのがサブ画面だ。
サブ画面は、5つの区画に分けられている。ステイタス、ディフェンス、アタック、アイテム、そしてベル。それぞれ、戦いに必要な情報が表示される。この情報をうまく活用し、作戦に役立てよう。
<これが「魔鐘」の舞台だ>
魔宮に響き渡る7つの鐘の音
魔王ルーバスの魔宮は、ウィルナー王国の北に位置する山の中にある。これが魔宮の全図(上記「魔鐘はこんなゲームだ!!」参照)だが、このほかにも、7つの鐘が共鳴して作りだした空間のゆがみが目に見えない入口となり、あちこちにパラレルワールドや地下迷宮、シークレットルームが存在している。
<ゲームの進め方・遊び方>
7つの鐘を焼きはらえ!!
めざすは回廊の奥に立つ7つの塔。それぞれの最上部に据えられた鐘を聖なる炎で焼き、どこかに隠された魔王の部屋へとつづく入口を開くのだ。
<アイテム>
●アタックアイテム
○群がる敵をなぎ倒せ!
ここに紹介するアイテムの数は46個。そので中も、まずは敵と戦うための武器=アタック・アイテムから紹介しよう。いくら役にたつアイテムでも、使い方や特徴を知らなければ意味がない。じっくり研究を。
ショートソード いちばん最初に持っている武器。敵と戦うには、あまりにも心ぼそい。 | |
ノーマルソード たいていの敵と互角に戦える。でも、相手に与えるダメージはまだまだ。 | |
ドラゴンスレイヤー その名のとおり、非常の強い攻撃力をもつ、心強い武器。どんな敵にも通用する名剣だ。なるべく早く手に入れたい。 | |
スプレンダー 伝説に残る幻の名剣。光り輝くこの美しい剣は、あらゆるものを屈服させるという。ゲーム中で最強の剣だ。 |
グローブ 剣のショットスピードをアップさせるアイテム。でも、まだ低速だ。 | |
ノーマルグローブ これでやっと中速で剣を飛ばすことができる。ミスショットしても安心。 | |
ガントレット 最高速度で剣を飛ばせる驚異の武器。持っている剣の威力を強力にバックアップしてくれる。これさえあれば、名剣士だ。 |
ダブルショット 剣の2連射ができるようになり、相手に与えるダメージも倍増するよ。 |
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パラレルショット 剣の並列撃ちができるようになる。すばやい敵も、これで命中率があがる。 |
ラダー 敵を倒すと、残していくお金。★印は5ラダー。Lマークは1ラダー。せっせと集めよう。 | ||
ハート マークを拾うとHP回復。マークはHPの最大値(MAX)をふやしてくれる。 |
チェーンヘルメット クサリで作られたヘルメット。ないよりいいが防御力は低い。 | |
アイアンヘルメット 鉄製の、かなり頑丈なヘルメット。防御力は中程度だ。 | |
ハイパーヘルメット 最高の防御力をもつヘルメット。魔法の力で敵の攻撃を抑制するので、受けるダメージは少ない。 |
シールド 青銅で作られたタテ。もっとも手に入りやすいが、防御力は低い。しつこい敵のアタックには歯がたたない。 | |
ライオンシールド 鉄製のタテ。ヘルメットやヨロイとの組み合わせによっては威力を発揮するが、これ自体の防御力は中程度だ。 | |
シールド・オブ・キング その名のとおり、最強の防御力をもつ鋼鉄製のタテ。聖なる力に守られて黄金に輝き、ダメージを最少限に。 |
レザーアーマー 革でできているヨロイ。裸同然のスタート時のマイヤー王子には有効だが、敵の攻撃をはね返す力はほとんどなく、防御力はいちばん低い。 | |
プレートアーマー 鉄の板で作られた頑丈なヨロイ。表面はとても堅く、あらゆる衝撃に耐えるが、モンスターたちのあやしげな攻撃には中程度の防御力。 | |
ハイパーアーマー 鋼鉄製の魔法のヨロイ。最高の防御力をもち、同時に身につけた人の善良な心をエネルギーシールドとして張りめぐらす。 |
クリスタル ブルーは敵のHPを減らす。 グリーンは一定時間、主人公以外の動きを止める。 オレンジは迷宮の出口付近の色を変える。 レッドは迷宮の出口へワープ。 | |
スクロール ブルーは迷宮内でワープ。密室にワープすることもある。 グリーンはスタートポイントへ、 オレンジは聖なる炎へワープできる。 レッドの効果は……? | |
ネックレス ブルーを使うと、一定時間、無敵になれる。 グリーンは一定時間、防御力を高める。 オレンジは一定時間、防御力を少しだけ高める。 レッドの使用効果は……? | |
ドリンク ブルーは主人公のHPを最大値までアップさせる。 グリーンは200、 オレンジは100、 レッドは50、主人公のHPを回復。 ただし、HPの最大値以上にはふえない。 |
マジックキー 黄金に輝く魔法の鍵。この鍵で、どこかの何かを開けることができる。しかし、それが、どこの何かは不明。自分で発見するしかない。 |
ファイヤーマジック これは便利な魔法のタイマツ。地下迷宮でこれを使って照らすと、不思議、不思議! 迷宮の出口を知らせてくれるゾ。 | |
マジックメイス この魔法の鎖球は、主人公の身を守ってくれるアイテム。使用効果は明らかではないが、きっと王子の命を助けてくれる。 | |
ハイパーブーツ テクテク歩きどおしでクタクタ。とくに階段やハシゴの上り下りで疲れた、などというときこの魔法のブーツをはくと・・・・・・。 | |
フィギュア これまた使用効果がはっきりしない呪いの人形。でも、この形に、何か秘密をとくカギがありそう。 | |
カップ アイテムをそろえたいけどお金がない・・・・・・そんなときは神だのみ。この魔法の器でお金がガッポリ。 | イビルシールド 一見、ふつうのタテのようだけど、どこか違ってる。そう、これは何かありそうな悪魔のタテだ。 |
イビルベル (魔鐘) 各塔の最上部にある。聖なる炎で焼こう。 |
<敵キャラ>
○7つの鐘の音に集まったおぞましき魔物たち!
戦いを有利に進めるうえで、敵を知ることは大切なことだ。ここに紹介するキャラクターの性格をよくつかんでおけば、ゲームがよりおもしろくなるだろう。ただし、これが全部ではない。他にもまだ敵はいる。
●種族不明
バウンド どのエリアにも登場する主要キャラ。ボールのように上下にバウンドするだけだが、動きに変化がないぶん、攻撃・防御とも強い。 | |
タワー 地下迷宮に生息するバウンドの変形体。柱状にのびた母体の周囲を、分離した一部がグルグルまわっている。母体を高速で周回する球体をもつタワーは地下迷宮に生息 |
ファイヤー ファイヤー族の直系。メラメラと燃えあがる炎が母体。地上をはうように近づいてくる、その動きはにぶく、攻撃力・防御力とも弱い。 | |
スパーク 上から下へ、下から上へとすばやく飛びまわる。つねに数匹で行動し、通路のガケなどに生息している場合が多い。 | |
フォッグ ファイヤー族だが、母体は炎ではない。正確にはエネルギー生命体といったほうがよい。空中をフワフワ飛び、突然発生することも。 |
スライム 軟体生物。地面をジワジワとはいまわり、主人公にはりついては、血液や体液を吸いつくしてしまう、無気味な敵。 | ||
クラウド 一見液体に見えるが、じつはゾル状生物。定形がなく、地面をはいずり、溶解性の体を主人公に接触させて溶かす。 | ||
クロウラー イモ虫のような動きをするスライム族の軟体生物。その動きはにぶく、攻撃力・防御力ともに弱い。 | ||
ギー 触手のある軟体生物で、イソギンチャクに似ている。触手のない変形もいるが、ともに真上の口から火の玉をはきだす。 |
ラット、ファストラット 背中に羽のついたネズミで、空中をパタパタ飛びまわるラット。動きのすばやいのが、ファストラット。 |
バット 空中をちょこまか飛びまわるバットは、場所によりタイプが異なる。体は小さいが、攻撃力はわりと強く、すばやい動きのために戦いづらい。 |
スモールデビル 魔宮に棲みついているデビル。小がらだが、さすが、悪魔だけあって、攻撃力も防御力も高い。 | |
ピクシー かつては妖精だったが、魔王ルーバスの怒りにふれ、姿を変えられオリに閉じこめられた。殺す必要はない。 | |
ブラックバックス 通路の途中、部屋の出入口の前に立ちふさがる、デビル族の仲間の大物。大きな翼を広げて威圧し、そのすきに口の中から火の玉をはきだす。 |
ウォールフィッシュ 塔の内やアウトサイドの石垣に生息する陸上魚類。ふだんは石垣の穴の中にいるが、近づくと出てくる。 |
サーペント ブラックバックス同様、通路の途中の部屋の出入口を守る。巨大な体で立ちふさがり、長い首をふり、火の玉をはく。 |
スパイダー 見えない糸を使ってスルスルと上からおりてくる。塔の中では糸を使い、空中を浮遊し、人間に襲いかかってくる吸血グモ。 | |
スコーピオ 地面をすばやく歩きまわり、毒針のついた尾をふりあげて襲いかかる毒サソリ。通路と迷宮に出現。 |
コブラ カマ首をもちあげ、すばやく襲いかかってくる巨大コブラ。攻撃力が強く、要注意の敵キャラクター。 | スネーク 主に地下迷宮に生息しているヘビ。つねに群れて行動しているため、1匹ずつ相手にしているヒマがない。 |
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ブライム 塔の中や迷宮に棲みついている軟体生物。壁にはりつき休んでいるが、近づくとクルクルまわりながら空中を飛ぶ。 | |
スモールゴースト 実体をもたない悪霊。ゴーストから分離して、ふえつづけている。人間の精気を抜いてしまうといわれる。 | |
ゴースト 魔鐘によって人間界の憎悪が集められ、できたのがこの悪霊。ゴースト族の長で、人間の精気を吸いとる。 | |
ファイヤーゴースト やはりゴーストから分離してできた悪霊。人間界の怨念のかたまりである体は、青白く燃えていて、かなり不気味な敵。ふつう青白く燃えているが、攻撃すると赤に |
ゲートキーパー ある門を守る番人。じつは魔王が作ったクローン人間。魂を魔王が持っているため、いくら攻撃しても不死身だ。 |
ウェアーキャット 魔王が黒魔術によって作りだしたヒューマノイド族は魔王直属の親衛隊。ウェアーキャットはもとネコ。 | |
ウェアーモンキー ヒューマノイド化したサルの魔物。人間のズル賢い性格を受けつぎ、気性が激しい。主に地下迷宮に出現する。 | |
ウェアータイガー 見た目の精かんな雰囲気と違って、性格はかなり狂暴。とくに黒のブラックタイガーは、狂暴なうえに残忍だ。シマシマの模様もあざやかウェアータイガー | |
ドアーフ 魔王ルーバスに魂を売った小人たち。心も狂暴に変えられ、今では魔王の忠実な部下となってしまった。地下迷宮内をすみかとしている。 |
ファイヤーデーモン 性格は狂暴だが、魔王の部下にはめずらしく、誇りを重んじ、プライドが高い。狼のヒューマノイドタイプ。 | |
キラーハウンド 魔王がドラゴンをヒューマノイド化しようとして失敗したのがキラーハウンド。知能が低く、魔獣そのもの。 | |
リザードマン カメレオンをヒューマノイド化した魔物。は虫類のイメージどおり、陰湿な一面をもつ。ヒューマノイド族の仲間たちにもきらわれている。 | |
ハイパーナイト 戦いに破れ、死んでいった騎士たちの怨念を集めてできた亡霊。実体はなく、ヘルメットやヨロイ、服の中は霊魂だけだが、かなりの強敵。 |
デスベアー さすが7つの塔のひとつを魔王からまかせられているだけあって、迫力が違う。怪力の持ち主で、気性の荒い、熊の怪物。 |
魔王ルーバス 魔物たちの群れを操る悪魔の正体は・・・・・・ 妖気ただよう北の山に魔宮を造り、7つの魔鐘を使って魔物を集める、魔王ルーバスとはいったい何者?! キミはマイヤー王子となって、群がる敵と戦い、7つの鐘すべてを焼きはらって、魔王ルーバスの隠し部屋をあばくのだ! そしていよいよ魔王と対決だ!! |
<ワンポイント・アドバイス>
を見逃すな! できるだけ多く集めろ
を集め、HPの最大値(MAX)を増やしておかないと、どんなにを集めても、HPをあげることはできないゾ。
は、通路や塔などによく置かれている。見つけしだい取っておこう |
上下に動く敵は、主人公の行ける場所で倒さないと、壁の上のほうに・・・ |
通路の手前が崩れ落ちていると、そこからガケの下にまっさかさま! |
画面から剣が消えないかぎり次の剣は撃てない。むなしく見送る・・・? |
敵と主人公の間が狭くなればなるほど次の剣を撃つ間隔が速くなる |
敵の動きを見きわめれば、戦わないですりぬけていくことだってできる |
アウトサイドの階段を上りながら戦うには、8方向の操作を自由自在に |
ハシゴの上から敵を狙い撃ちできるようになれば、ダメージも少ない |
見えない出口を探してウロウロ歩きまわっていると、思わぬアイテムが |
地下迷宮のマップには、魔方陣や敵キャラも書き入れておくと便利! |
<欄外アドバイス>
・ | 所持金の最上限は250ラダー。 |
・ | HP(ヒットポイント)の最大値(MAX)の上限は299。 |
・ | サブ画面のアイテム欄がいっぱいになると、それ以上持つことができない。そんなときは不要なものをBボタンで捨てよう。 |
・ | 取ったアイテムの名前がわからないときは、サブ画面に切りかえ、アイテム欄の矢印を動かせば、名前を確認できるよ。 |
・ | 店の中は魔法封じがされている。クリスタルやスクロールなどの、あるアイテムは、使ってもその効力が得られない。 |
・ | 強力なアイテムをそろえようと思えば、めんどうでも、いくつかの地下迷宮をひととおり全部、冒険しなければだめだよ。 |
・ | 城のアウトサイドや塔には重要なアイテムが隠されている。鐘を取って出るまえによーくチェックすること。 |
・ | やお金はランダムにしか出てこない。集中的に集めたければ、自信のあるエリアに何度も出入りし、敵をやっつけてかせごう。 |
・ | 魔物には、同じ形状でもタイプのちがうものがいる。動きや生命力、攻撃力も異なるので注意! |
・ | 通路の出入口で戦うときは要注意。ダメージを受けて、思わずバックすると、隣りのエリアに入りこんでしまう。 |
・ | ブラックバックスがいる部屋に、アイテムショップがあるぞ。 |
・ | 強敵ヒューマノイドは、あるアイテムに弱いみたいだよ。 |
・ | 塔の先端で鐘を取り、アンダーグラウンド(回廊)に戻ると、その出入口は消えてしまい、2度と出入りできないので要注意! |
・ | 塔で鐘を取ったあと下りてくると、塔内やアウトサイドの敵キャラが、登ったときと違って、より強敵になっていることがある。 |
・ | 鐘を取ったら、すぐ焼かずに持っておこう。HPが減ったときに焼けば、その場でいっきょにHPを回復できるのだ。 |