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ＳＷＡＴ

このたびは東映動画・ファミリーコンピュータ用ゲームカセット「ＳＷＡＴ」をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございました。
御使用の前に取り扱い方、御使用上の注意など、この「取扱説明書」をよくお読みいただき、正しい使用方法で御愛用下さい。なお、この「取扱説明書」は大切に保管して下さい。

＜コントローラ操作の説明＞

●	十字ボタン ＳＷＡＴが、ビルの中を移動するのに使います。対応する方向は下の通りです。 上 前に進む 下 後へ向く 右 右へ向く 左 左へ向く また、コマンド入力時には、コマンド表示窓に表示されているを、上下に移動させることができます。
●	Ａボタン 移動時にこのボタンを押すと、コマンド表示窓にが表示されます。 また、コマンド入力時にこのボタンを押すと、十字ボタンで選んだコマンドが実行されます。
●	Ｂボタン このボタンを押すと、命令はすべて解除されます。
●	ＳＥＬＥＣＴボタン このボタンでＳＴＡＲＴとＣＯＮＴＩＮＵＥの選択を行います。
●	ＳＴＡＲＴボタン このボタンで、ゲームが始まります。
●	ポーズ機能 ゲーム中にＳＴＡＲＴボタンを押すと、チャイムが鳴って、時計が停止します。 （注） 作戦を考える時や「取扱説明書」を見直す時などは、ポーズにしておかないと、どんどん時間が過ぎていきます。

＜画面表示について＞

＜ＳＷＡＴ ＴＥＡＭ ＭＡＮＵＡＬ ＩＮＤＥＸ＞

情報オフィサーのハミルトンが、テロの規模やビルの状態を淡々と説明する。作戦前ブリーフィングだ。
「犯人は“ピジョンダスト”と名乗るテロ集団で、その数は１００人を越えるものと思われます。犯人の要求は、Ａ級政治犯収容所に収容されている仲間３人の釈放及び身柄の安全の保障、脱出用のヘリを２０機用意すること。
要求が受け入れられない時は、人質の身柄の安全は保障できないと言っています。
人質は、職員、一般市民を含めておよそ６０人。中には子供や老人、呼吸器の弱い人もいるのでガスなどを使うときには注意が必要です。正面玄関にはマシンガンが置かれていてそこから入るのは無理なようです。」
隊長が（あなたです）、早口ではあるが確実に言葉をつなぐ。「すでにわかっているとは思うが、作戦は各フロアを一つずつ完全制圧して行く方法をとる。フォーメーションは状況に応じて私が指示をだす。タイムリミットは２４時間だ。この時間を過ぎたら、どのような状況でも撤退する。」
ハミルトンが、冷たいメガネを光らせ口を開いた。「時間合わせです。・・・・３、２、１、ＧＯ！」

このゲームは、サーチモード、コンバットモード、会話モード、以上３つのモードで構成されます。
サーチモードでは、ビルの中を移動し犯人の捜索、人質の救出を行います。
コンバットモードでは、犯人との戦闘を行います。戦闘終了後、倒した犯人は逮捕したことになります。
会話モードでは、救出した人質との会話や逮捕した犯人への尋問を行います。

作戦がうまくいって、その階の犯人をすべて逮捕したと思ったら、無線機を使って地上の外部班と連絡をとってください。救出した人質や逮捕した犯人を収容するための部隊が上がってきて、その階の作戦は終了したことになります。

●ポーズ機能
ゲーム中にＳＴＡＲＴボタンを押すと、チャイムが鳴って、時計が停止します。
（注）作戦を考える時や「取扱説明書」を見直す時などは、ポーズにしておかないと、どんどん時間が過ぎていきます。

カセットを本体に差し込み、スイッチを入れると、音楽とともにタイトル画面が表われます。
セレクトボタンでゲームを初めからするか（ＳＴＡＲＴ）、前の続きからするか（ＣＯＮＴＩＮＵＥ）を選ぶことができます。
選んだら、ＳＴＡＲＴボタンでゲームが始まります。

ＳＴＡＲＴを選んだ人は、名前の登録をします。

名前登録の画面

十字ボタンで文字を選び、Ａボタンでその文字を登録します。
押し間違えた場合はを「もどる」の位置にあわせて、Ａボタンを押して下さい。
登録できる名前は５文字までです。
だく点、半だく点は使えません。

名前を登録したら、次に、どこからビルの中に潜入するかを選びます。
十字ボタンの上下で選び、Ａボタンで決定します。
解除はききませんから気をつけて下さい。
潜入口は、「正面玄関」「通用口」「非常口」の３つがあります。どこから潜入すればよいのか？それは最初に書いてある“作戦前ブリーフィング”をよく読んで考えてください。

タイトル画面でＣＯＮＴＩＮＵＥを選んだ人はパスワードの入力をします。

パスワード入力時の画面

パスワードの入力のしかたは名前登録の時とおなじです。
パスワードは、各階のおわりに表示されます。必ず書きとっておくようにしてください。


このゲームは頭脳ゲームです。
この項をよく読んで、ゲームの流れをしっかりとつかんでおいて下さい。
さあ、いよいよゲームスタートです。

●	サーチモード ビルの中に潜入すると、下のサーチモードの画面が表示されます。 サーチモードは、このゲームの基本となるモードです。 サーチモードでは、移動及び通常の各コマンドを受付けます。 受付けたコマンドの答えは、リアクション表示窓に表されます。 （操作方法は上記「コントローラ操作の説明」を見て下さい） ［サーチモードで使用できるコマンド］ 「みまわす」、「しらべる」、「きく」、「はずす」、「あける」、 「つかう」、「へいき」、「ＦＯＲＭ」、「ＰＡＲＡ」 （各コマンドの内容は下記「８．コマンドの説明」を見て下さい。）

●

コンバットモード 犯人と遭遇すると、リアクション表示窓に以下の情報が表示されます。 ［インフォメーション］ ●犯人のいる方向と距離。 インフォメーションを確認した後、Ａボタンを押すとコンバットモードの画面になり、（いったんコンバットモードになるとインフォメーションにはもどれません。）犯人との戦闘および犯人の逮捕を行います。 犯人に関する情報（インフォメーション）を基に、コマンド表示窓の中からＳＷＡＴ各隊員についての行動を選択します。 ［コンバットモードで使用するコマンド］ ａ群 ｂ群 こうげき えんご かいひ ちりょう ＰＡＲＡ とうぼう 各コマンドはａ群とｂ群に分れていて、ａ群の時にＢボタンを押すとｂ群に替わり、ｂ群の時にＢボタンを押すとａ群に替わります。 （各コマンドの内容は下記「８．コマンドの説明」を見て下さい。） 全員の行動が決定すると、自動的に戦闘が開始されます。 戦闘終了後、サーチモード、又は会話モードになります。

●	会話モード サーチモードで「みまわす」を使って、人質だけで隠れているのを見付けた場合や、戦闘終了後、人質や犯人が生残っていた場合に自動的に起動します。 人質には「はなす」で、犯人には「じんもん」で会話をします。 なかなかしゃべらない犯人には非常手段を使うことができますが、使い過ぎると犯人が死んでしまうことがあります。

２４時間以内にテロリスト達を一掃し、人質達を救出して事件を解決することができれば、ＳＷＡＴ側の勝利です。
しかし、ＳＷＡＴ側が全滅した場合や２４時間以内に事件を解決できなかった時は、犯人側の勝利（ＧＡＭＥ ＯＶＥＲ）となります。
ゲーム中の時間はリアルタイムで進行し、画面中に表示されている時計は、残り時間を表しています。

ＳＭＧ サブマシンガン Ｍ　Ｇ マシンガン Ｒ　Ｆ ライフル ＡＲＦ オートライフル Ｈ　Ｇ ハンドガン

ＧＡＳ ガス（催眠弾、煙幕弾） Ｈ　Ｂ ハンドボム（手りゅう弾） Ｋ　Ｆ ナイフ ＷＩＲ ワイア

ＳＷＡＴは以下の武器を使用します。
「ＳＭＧ」 「ＨＢ」 「ＲＦ」 「ＫＦ」 「ＨＧ」 「ＷＩＲ」 「ＧＡＳ」
（各武器の特性は下記「８．コマンドの説明」を見て下さい。）
犯人は以下の武器を使用します。 「ＭＧ」 「ＨＧ」 「ＡＲＦ」 「ＫＦ」 「ＳＭＧ」 「ＷＩＲ」 「ＲＦ」

ＳＷＡＴは５人１チームで出動します。
ゲーム開始時にはＳＷＡＴは以下の装備を身に着けています。

隊長	ＳＭＧ、ＨＧ、ＷＩＲ、ＫＦ
副隊長	ＳＭＧ、ＨＧ、ＷＩＲ、ＫＦ
隊員１	ＳＭＧ、ＨＧ、ＷＩＲ、ＫＦ
隊員２	ＲＦ、ＨＧ、ＷＩＲ、ＫＦ
隊員３	ＨＢ、ＧＡＳ（催眠、煙幕）、ＨＧ、ＷＩＲ、ＫＦ

隊長	ゲーム中のあなたの役割です。隊長はチームのすべての行動を決定します。
副隊長	ハリス。隊長の補佐を務めます。隊長が死亡した時の代理は副隊長が務めます。
隊員１	坂田。主に、隊長とともに攻撃に参加します。
隊員２	ライオネル。チームで唯一のライフルを使います。
隊員３	マックス。ＨＢ、ＧＡＳなど特殊兵器を装備しています。

隊長が死亡した場合、副隊長、隊員１、隊員２、隊員３の順に代理の隊長が自動的に決定します。

８-１：サーチモードのコマンド説明

●	みまわす あたりのようすを確認します。
●	しらべる 基本的に、通路に仕掛けられている「わな」の発見とその調査を行います。
●	きく 廊下の曲り角、交差点、壁越しなどから聞こえて来る、音や話し声を聴きとります。
●	はずす 仕掛けられた「わな」や、装備している物をはずします。
●	あける このコマンドを入力すると、専用表示窓が表れ扉を開けた後の行動を選択します。十字ボタンで選択しＡボタンで決定します。 「とつにゅう」は開けた扉から部屋の中に突入します。 「ＧＡＳ」は開けた扉から部屋の中に煙幕弾を投げ込みます。 「ＨＢ」は開けた扉から部屋の中に手りゅう弾を投げ込みます。
●	つかう 道具（ＩＴＥＭ）を使います。 このとき薬を選ぶと、治療を行う扱いとなり、誰を治療するかを選びます。
●	へいき 手持ちの武器を交換します。 このコマンドを入力すると、一度、全員の武装は解除され、各自の使う武器を選んで行かなくてはなりません。 残りの武器の数
●	ＦＯＲＭ（ＦＯＲＭＡＴＩＯＮの略） ＦＯＲＭコマンドを選ぶと画面に５×５のマスが表示されます。 Ｔ、Ｓ、１、２、３、の記号を、５×５のマスの中に十字ボタンで場所を選び、Ａボタンで順番に配置して行きます。 Ｔ 隊長 Ｓ 副隊長 ハリス １ 隊員１ 坂田 ２ 隊員２ ライオネル ３ 隊員３ マックス ＳＷＡＴは、敵を見落とさないために、フォーメーションを組んで移動します。 フォーメーションはゲームスタートの時に組んでありますが（初期位置）、重体の隊員がいる場合、その隊員の向いている方向は見張りが手うすになるため、見張りに穴ができないようなフォーメーションに組み直す必要があります。 ＳＷＡＴの初期配置 各マスで、見張っている方向は下の図のように決まっています。
●	ＰＡＲＡ（ＰＡＲＡＭＥＴＥＲの略） ＳＷＡＴ各員の状態を確認するのに使用します。 ＨＰ ヒットポイント 隊員の体力を表します。これが０になると死んでしまいます。 ＡＰ アタックポイント 隊員の攻撃力を表します。 ＡＲＭ アーマメント 隊員の今持っている武器を表します。 ＩＴＥＭ 隊員の持っているもちものを表します。 くすり ＨＰの回復につかわれます。 つうしんき 外部班との連絡に使います。

８-２：コンバットモードのコマンド説明

●	こうげき 攻撃の方法は、「せっきん」「しゃげき」「とくしゅ」の３通りがあります。 せっきん（接近戦） 接近戦はどうしても銃声をたてたくない時に使用する方法で、最も基本となる戦闘方法です。 接近方法には「とつげき」と「しのびより」があり、武器は「ＫＦ」（ナイフ）と「ＷＩＲ」（ワイア）を使い分けます。 とつげき 犯人のいる方向に走り込んで接近します。 しのびより 忍び寄り（隠密行動）で犯人に接近します。犯人がこちらに気付いている時は、「しのびより」は通用しません。 ＫＦ（ナイフ） 犯人の殺傷を目的として使用します。 ＷＩＲ（ワイア） 情報を聴き出すため、一旦気絶させ、戦闘能力を奪うのに使用します。 しゃげき（射撃） 下記の武器で射撃を行います。 「ＳＭＧ」（サブマシンガン）、「ＲＦ」（ライフル）、「ＨＧ」（ハンドガン） 銃を使うとその発射音で周囲の犯人にこちらの存在を教えることになります。 「ＳＭＧ」 （サブマシンガン） 屋内戦闘での最も基本的な銃器です。 連射により、犯人に有効なダメージを与えることができます。 しかし防弾着を身に着けている犯人に対しては、致命傷を与えることが難しくなります。 「ＲＦ」 （ライフル） 所有の銃の中では最大の威力を持っています。そのため発射の際に、大音響を発するので、犯人を一撃で倒さなければならない時以外に使うのは、控えたほうが良いでしょう。 「ＨＧ」 （ハンドガン） 所有の銃の中では発射音が小さく、犯人にこちらの存在を知られにくいという利点があります。また、単射のため人質の救出にも使用できます。 しかし、威力が小さく命中率もあまり高くないため、防弾着を身に着けた犯人に対しては、あまり効果がありません。 とくしゅ（特殊攻撃） 特殊兵器を使って行う攻撃で、使用する兵器は、下記の通りです。 「さいみん」（催眠弾）、「えんまく」（煙幕弾）、「ＨＢ」（手りゅう弾） さいみん（催眠弾） 大量の催眠ガスを発生させ近くにいる犯人を眠らせます。かなり刺激性の強いガスなので、人質のいる所で使うときは注意が必要です。各階につき３発使用できます。 えんまく（煙幕弾） 煙がたちこめ、あたりの視界を悪くします。犯人をおどかすなど、いろいろなことに使えるでしょう。各階につき５発使用できます。 ＨＢ（手りゅう弾） 爆風で近くにいる犯人を倒します。使い方によっては、ＳＷＡＴ側が被害を受けることもあります。各階につき３発使用できます。
●	えんご（援護射撃） 犯人への攻撃に失敗した時、攻撃を行ったキャラクターが犯人の反撃の危険にさらされるため、そのキャラクターの援護を行います。援護射撃を行うキャラクターは「ＳＭＧ」「ＲＦ」「ＨＧ」の中から、使用する銃を選択します。
●	かいひ 隊員がケガをして戦闘ができなくなった場合に、このコマンドが必要となります。犯人がこちらに気付いていない場合に、「かいひ」を行うキャラクターは犯人の攻撃を受けにくくなりますが、戦闘に参加できません。
●	ちりょう まず、治療を受ける側か、治療を行う側か、を選択します。 受ける側を選んだ時は誰から受けるかを決め、行う側を選んだ時は誰に行うかを決めます。「ちりょう」を行うキャラクターと「ちりょう」を受けるキャラクターは回避を行っているものとみなし、戦闘に参加できません。
●	ＰＡＲＡ ＳＷＡＴ各員の状態を示します。サーチモードのコマンドのＰＡＲＡと同じものです。
●	とうぼう 隊長（もしくは、隊長代理）が決定します。 「とうぼう」を選ぶと、ＳＷＡＴは全員その場からにげだします。（個人の逃亡はできません）

この『ＳＷＡＴ』では、常にしんちょうな行動をしなくてはいけません。いったんビルの中に入ればどこで犯人が待っているかまったくわかりませんし、ひょっとしたら“わな”がしかけてあるかもしれません。そのための注意を２、３あげておきます。

※	まわりに注意しよう。 曲り角のむこうがわなどは、なかなかわかりません。「きく」のコマンドをうまく使いましょう。また部屋の中のようすにも気をつけましょう。
※	チームの状態を知ろう 死んでしまっては、なんにもなりません。こまめにＨＰ（ヒットポイント）をかくにんして、あぶないなと思ったら早めに「ちりょう」しておきましょう。
※	フォーメーションにも気をくばろう。 隊員がケガをしてフォーメーションに穴があいてしまうことがあります。（みはりがいない方向ができてしまうこと） そうなると犯人の方から「ふいうち」されます。

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