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-<「げーむのせつめいしょ(仮)」管理人より>-
スーパーファミコンの説明書は基本的に文章のみで、画像を掲載していません。
それに伴って内容を省略または改変している場合がありますので、あらかじめご了承願います。
アルバートオデッセイ
このたびはサンソフトスーパーファミコン専用ソフト『アルバート オデッセイ』をお買い上げいただき、誠にありがとうございました。ご使用前に、この「取扱説明書」をよくお読みいただいた上で、正しい方法でご愛用ください。なお、この「取扱説明書」は大切に保管してください。
<CONTENTS(もくじ)>
ワールドマップ ゲームストーリー キャラクター紹介 コントローラーの操作方法 ゲームの始め方と終わり方 フィールドモードについて |
マップモードについて キャラクターステータスの見方 行動コマンドの説明 武器・防具・アイテム紹介 「アルバード オデッセイ」 ~その神話と英雄譚~ |
<GAME STORY / ゲームストーリー>
かつて栄華を極めた古代文明グローバス。
その文明を復活させ、世界征服に利用しようともくろむ悪の大魔導師オズワルドがいた。
彼は魔術で魔物を生み出すと、世界を征服し始めた。そして、ついに無敵を誇るゴート騎士団をも打ち破り、もはや世界はオズワルドのものかと思われたときだった。
一人の少女が不思議な光を発した!
彼女の名前はソフィア。
ゴート騎士団の総督だった彼女の父は壮絶な死を遂げた。
また母もオズワルドによってソフィアの目の前で殺され、怒りと悲しみから、彼女の中に潜んでいた不思議な力がいっきに爆発したのだ。
この強烈な光は、魔物ともどもオズワルドを世界の果てへと吹き飛ばした。
世界は、魔導の血を引く少女によって救われたかに見えたのだが……。
――それから十年の時が流れた。
なんとオズワルドは、驚くべきエネルギーをもって、世界の果てから復活していた。
そして、さらなる魔力を秘めた彼は、グローバス復活の鍵である水晶を求めて、再び進軍を開始したのである。
ソフィアはゴート騎士団の団長であるスレイのもとに引き取られ、王都ゴートで宮廷魔術師として成長していた。だが、もはや彼女一人ではさらなる魔力を秘めたオズワルドに立ち向かうことはとうてい不可能だった。
人なみ以上の勇気と力を備えた者の協力が必要なのだ。
そんなとき、勇者の血を引く少年がチベリスにいると聞いたソフィアは、モンスターに命を狙われながらもチベリスにたどり着き、司祭様から一人の少年を紹介された。彼こそ、王族の血を引く、すなわち勇者の血を引く少年アルバートだったのだ。
そして今、アルバートとソフィア、そして僧侶としての修行を積むために同行することになったノイマンの3人が、オズワルドの野望を阻止するため、冒険の旅に出る。
グローバス復活の鍵である水晶とはどこにあるのか、封印を解く鍵とは何か、そして、はたしてオズワルドを倒すことができるのか、アルバートたちの使命は、限りなく果てしない……。
<キャラクター紹介>
● | アルバート 16歳 この冒険物語の主人公で、勇者の血を引く明るく正義感の強い少年。家系を遡ると王族の血をも引いている。 ゴート4世の王女が勇者と恋に落ち、その地位を捨てて勇者との生活を選び、生涯をともにしたのだ。勇者の家系には、16歳になった男児は試練のために旅に出なければならないという習わしがあり、アルバートもその旅に出る矢先だった。そこへ運命の糸に導かれるかのごとくソフィアが現われ、オズワルドの野望を阻止し世界の平和を守るという大きな使命を帯びた旅になった。 |
● | ノイマン 16歳 アルバートの幼なじみで、僧侶になるための修行中の身。両親はノイマンがまだ幼い頃に他界したため、司祭様が彼を引き取って育てている。司祭様のおかげで、明るく活発な少年に育ってはいるが、僧侶としての分別はまだまだのようだ。後先考えずにすぐ行動に移してしまいがちなうえ、口達者で何にでも首を突っ込みたがるというおよそ僧侶からかけ離れた性格をしているからだ。司祭様は、そんなノイマンをアルバートとソフィアの旅に同行させ、修行を積ませようと考えたらしい。 |
● | ソフィア 14歳 魔導の血を引く少女。父親はゴート騎士団の総督で、10年前のオズワルドとの戦いで壮絶なる死を遂げ、また母親もオズワルドに殺されている。ソフィアの測り知れない潜在能力を恐れたオズワルドが彼女を殺そうとしたとき、母親がとっさに彼女をかばい身代わりとなったのだ。目の前で母親を失った悲しみのあまりソフィアの能力は無意識のうちに爆発し、強烈な光を発した。その光をまともに受けたオズワルドは世界の果てに吹き飛ばされてしまった。その後、ソフィアはゴート騎士団の団長スレイに引き取られ、現在は宮廷魔術師としてゴートの第四師団に所属。オズワルドに狙われているため、素性を隠して冒険の旅に出る。 |
● | スレイ 48歳 かつて吟遊詩人の謳い文句に、無敵の騎士団として賞賛されたゴート騎士団(近衛騎士団)を取り仕切る団長。その剣技はゴート騎士団屈指のものであり、巨大なドラゴンすら一撃のもとに倒してしまうほど。しかしこの無敵の騎士団も、10年前のオズワルドとの戦いで総督と多くの騎士たちを失い、壊滅状態へと追いやられてしまう。その後スレイは総督の娘ソフィアを引き取り、王都ゴートに戻っていた。ところが、再び進軍を開始したオズワルドを迎え撃つため、王よりゴート騎士団の復興を命ぜられ、ゴート王国中を飛び回り忙しい日々を送っている。 |
● | ダッシュ 26歳 圧政により民衆を苦しめる者や強欲な者のみを狙う、神出鬼没の義賊。民衆の間では人気が高いのだが、滅多に人前に現われることはない。実は極度のテレ屋のため、人前に出られないだけという説もある。盗賊としての身だしなみには気を遣っており、全身を黒装束で固め、常に周囲に気を配り、素顔を見られぬように必ずマスクをかぶるようにしている。長らく捜し求めていたエルフ族の秘宝‘シルヴァンス’が、神聖十字軍のライアモスが持っていることを知り、後を追っている。 |
● | マージン 236歳 エルフ族の里シルヴィシスの出身。エルフ族は不老の種族で、その体はこの世の終焉まで留まると言われている。そのためか、世界への愛着はおそろしく深くひたむきで、年月を重ねるにつれそれは痛々しいまでの悲しみに変わるという。マージンは236歳と、エルフ族としてはまだまだ若いため、なにかと子供扱いされるのが悩み。 負けん気と責任感が強く、自分のせいでライアモスに奪われた秘宝シルヴァンスを取り戻すべく、一人旅立つ決意をした。さまざまな精霊を操るのが得意。 |
● | ガリオク 83歳 頑固な意志に屈強な体で知られるドワーフ族、その中でも老骨ながら熟達した力を持つ戦士である。ドワーフ族の寿命は、不老のエルフ族ほどではないが、人間よりはるかに長生きであることは確か。彼らは古来から火竜山レグネスを守護していたのだが、ガリオクが不在の間にオズワルドに操られたレグネスの主に村を襲撃され、家族や友人をすべて殺されてしまった。ガリオクはオズワルドに復讐を誓い、ともに戦う仲間を探す旅に出た。 |
● | ライアモス 32歳 神聖十字軍の団長。かつては優れた魔導師だけで結成されていた神聖十字軍だったが、現在はその血も薄れ魔導の力を持つ者は少ない。彼も魔導の血を引いてはいるが魔法を操ることはできず、それゆえグローバス王の力に強い憧れを抱いている。そして純粋な気持ちから失われた魔法文明グローバスを解明し、世界を平和に導くべきだと考えていた。それが結果的には、オズワルドにつけこまれることになってしまったようだ。 |
● | シン 18歳 魔導の血を引く、神聖十字軍の騎士。冷気を操ることから‘氷の貴公子’と呼ばれ、神聖十字軍の中でもずば抜けた実力を発揮している。だが、彼もまたオズワルドにつけこまれ、利用されている一人なのだ。過去の記憶と自我をオズワルドの魔法によって消され、洗脳されてしまっている。常に冷静な判断を下せるのは、自我を崩壊され操られている表われでもある。 |
● | オズワルド 年齢不詳 古の魔法文明グローバスの血を引く、悪の大魔導師。水晶の力を使ってグローバス王を復活させ、失われた秘法を利用した世界征服をもくろんだが、あと一歩というところで少女ソフィアの発した光によって世界の果てに吹き飛ばされてしまった。だが十年後、さらなる魔力を秘めて復活。グローバス復興をエサに魔導の血を引く神聖十字軍の団長ライアモスをだまし、神聖十字軍を勢力に引き入れたうえで、再び世界征服をもくろむ。 |
≪ゴート騎士団の構成≫ ゴート騎士団とはゴート王国における騎士団の総称で、大きくは近衛騎士団と神聖十字軍とに分かれます。しかし、神聖十字軍の存在は一般には知られていないため、多くは、近衛騎士団のことを指してこう呼んでいます。 |
<コントローラーの操作方法>
【フィールドモードでの操作方法】
十字ボタン |
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Aボタン |
| ||||
Bボタン |
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START |
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L ・ R |
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十字ボタン |
| ||||
Aボタン |
| ||||
Bボタン |
| ||||
Xボタン |
| ||||
START |
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<ゲームの始め方と終わり方>
● | ゲームスタート まず、カセットを本体にセットしてPOWERスイッチを入れます。「アルバート オデッセイ」と表示され、そのまま何もボタンを押さずにいるとゲームストーリーを含むデモが流れます。 このとき、STARTボタンを押すとタイトル画面になり、「START、CONTINUE」のコマンドが表示されます。 |
● | 初めてゲームをする 初めてゲームをするときは、「START」にカーソルを合わせてAボタンを押してください。 |
● | ゲームを再開する ゲームの続きから再開したいときは「CONTINUE」にカーソルを合わせてAボタンを押します。すると、BACK UP画面に切り変わり、前回SAVEしたときのDATAが表示されます。 十字ボタンの左右で点滅が「BACK UP1」または「BACK UP2」に移動しますから、再会したいDATAが点滅している状態でAボタンを押してください。SAVEした場所からゲームが再開されます。 |
● | ゲームを終了する ゲームを途中で終わらせるときは、宿屋でSAVEを必ずしておきましょう。 宿屋で店の主人に話しかけ、「SAVEする」を選ぶとBACK UP画面に切り変わります。SAVEは2つまででき、「BACK UP1」、「BACK UP2」のどちらかを十字ボタンの左右で選び(選んだ方が点滅します)、Aボタンを押してください。 そして本体のPOWERスイッチを切れば、終了です。 |
<フィールドモードについて>
『アルバード オデッセイ』では、町や村の画面を、フィールドモードと呼びます。このフィールドモードでは、人々と会話することによってさまざまな情報を得たり、武器屋や道具屋で買物をして装備を整えることができます。また、昼と夜では状況が変わりますから、時間を変えて情報を聞きに来ることを心がけてください。
フィールドモードでは、次のような建物があります。
● | 教会 体に異常があるときは、「いのってほしい」を選べば全員健康な体に戻ります。また「しにんをいきかえらせてほしい」で死んでしまった仲間を生き返らせることもできます。ただし有料です。 |
● | 宿屋 泊まると、パーティー全員の耐久力を完全回復できます。また、DATAのSAVEはここで行ないますから、こまめに立ち寄ることをおすすめします。とくに、ゲーム終了前には、必ずここでSAVEしておきましょう。ただし、パーティーのうちだれか1人でもマップモードに出ているときは泊まることはできません。 |
● | 武器屋 戦闘に有利な武器を売っています。キャラクターによっては装備できない武器もありますので、買う前に一度DATAをSAVEしてから購入するようにしてください。 |
● | 道具屋 いろいろな防具やアイテムを売っています。キャラクターによっては装備できない防具もあります。買う前に一度DATAをSAVEしてから購入するようにしましょう。また、不要になった武器・防具・アイテムを買い取ってもらうこともできます。 |
● | 民家 ここでもいろいろな情報を得られます。気軽に話しかけてみましょう。 |
<マップモードについて>
町や村の外に出ると、マップを移動したり敵と戦ったりする画面に切り変わります。『アルバート オデッセイ』では、この画面を“マップモード”と呼びます。
このマップモードでは地形や敵のモンスターの存在を、グラフィックとともに文字データでも確認することができ、またマップを拡大させて見ることもできます。ここでは、これらの表示の見方について説明します。
● | 地形の確認 森林、砂地、平野、道路、町など、キャラクターの移動できる地形にカーソルを合わせると、画面上にその地形名が表示されます。カーソルが合わせられないところは、キャラクターの移動できない地形です。 |
● | 敵モンスターの確認 現在見渡せるマップモードで敵モンスターがいれば、グラフィック部分で確認できます。さらにそのモンスターにカーソルを合わせると、画面上にそのモンスターの名前と耐久力値が表示されます。Aボタンを押すと、さらにそのモンスターのステータスを表示します。 |
● | 拡大マップ Xボタンを押すと、現在見渡せるマップをさらに広範囲に見ることができます。これによって、この先の目的地や地形を確認することができ、戦略をたてるときの参考にしてください。Bボタンを押せば、もとのマップに戻ります。 |
<キャラクターステータスの見方>
ここでは、フィールドモードおよびマップモードで見ることのできるステータス表示画面について説明します。
● | ステータス表示・その1 フィールドモードで、STARTボタンを押すと画面が切り変わります。そしてさらに見たいキャラクター名にカーソルを合わせAボタンを押すと、ステータス画面になります。
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● | ステータス表示画面・その2 マップモードでSTARTボタンを押すと、キャラクター全員のステータスを見ることができます。各ステータスの意味については「ステータス表示・その1」と同じです。また、このとき十字ボタンの右を押し「装備・ITEM」にカーソルを合わせると、キャラクター名が赤く表示され、さらにAボタンを押すと「ステータス表示・その1」と同じものが表示されます。
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※ | ステータスの詳細の表示中、キャラクター名にカーソルがあるときにLまたはRボタンを押すと、ホキャのキャラクターのステータスに変わります。 |
<行動コマンドの説明>
キャラクターの行動は、それぞれ4つのコマンドを使って行なわれます。コマンドの内容は、各キャラクターによって少しずつ違いますので、味方の能力を充分に把握したうえで各コマンドを駆使してください。
それでは、各コマンドについて説明していきましょう。
→ | 行動コマンドを表示させるには マップモードで行動させたいキャラクターにカーソルを合わせAボタンを押すと、そのキャラクターの攻撃力や守備力などを表示した簡単なステータスが表示されます。 さらに、もう1回Aボタンを押すとそのキャラクターの使える4つのコマンドが表示されます。そして、十字ボタンの左右でコマンドを選んでAボタンを押すと、そのコマンドの具体的な指定が行なえるようになります。 |
● | 移動 キャラクターを移動させます。
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● | 攻撃 隣接した敵に武器攻撃します。
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● | へんしん アルバートのみが使えるコマンド。「火の鳥」や「青獅子」に変身して、敵を攻撃します。
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● | 魔法 → 雷撃 ソフィアのみが使えるコマンド。離れた敵1体に対して、雷の魔法で攻撃します。
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● | 魔法 → 火えん弾 ソフィアのみが使えるコマンド。離れた敵に対して、火炎の魔法で攻撃することができます。
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● | 魔法 → 瞬間移動 ソフィアのみが使えるコマンド。一度行ったことのある町や村へ、瞬間移動できます。
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● | 魔法 → かいふく ノイマンのみが使えるコマンド。近くにいる味方のキャラクターの耐久力を、ある程度回復させることができます。
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● | 魔法 → 蘇生 ノイマンのみが使えるコマンド。死んでしまったキャラを生き返らせます。ただ、レベルが低いうちは失敗する確率が高いので注意。
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● | 魔法 → ちゆ ノイマンのみが使えるコマンド。麻痺してしまったキャラクターを正常な状態に戻します。
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● | はげます スレイのみのコマンドで近くのキャラの「行動終了」を解除できます。
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● | うばう ダッシュのみが使えるコマンド。一定の距離内にいる敵から持ち物やお金を奪ってしまうという、シーフらしい特性コマンドです。 | ||||||||||
● | 気合 ガリオクのみが使えるコマンド。一定の距離内にいる味方キャラの攻撃力を1ターンの間だけ一時的にアップさせます。 | ||||||||||
● | 精れい魔法 → 水精 マージンのみが使えるコマンド。水の精霊の魔法で、近くにいる味方のキャラクターの耐久力をある程度回復させます。 | ||||||||||
● | 精れい魔法 → 風精 マージンのみが使えるコマンド。風の精霊の魔法で、離れている敵を複数攻撃することができます。 | ||||||||||
● | 精れい魔法 → 火精 マージンのみが使えるコマンド。火の精霊の魔法で、離れている敵1体を攻撃することができます。 | ||||||||||
● | 行動終了 そのキャラクターの行動を終了し、待機させます。向き補正率があるので、敵との位置関係をよく考えて待機させてください。
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■ | ターン制って何? マップモードでの行動は、ターン制を取り入れている。これは「自分が1回動いたら次は相手が1回動く、それで1回戦(1ターン)」というルールのことだ。つまり、味方パーティーが行動している間は敵モンスターは動けず、同様に敵モンスターが行動している間こちら側はそれが終わるまで待っていなくてはならないことになる。 けれども、各キャラクターごとに4つのコマンドを使って行動でき、なかでも「移動」は移動力がある限り動き回れるので、1ターンの行動内容はかなり充実しているといえる。 それだけに、次に敵がどう出てくるかをよく考え、予測したうえで行動戦略を練らないと、たった1ターンの間に形勢が逆転してしまったり、最悪の場合は全滅ということにもなりかねない。先読みの精神で、頭をフル回転させて行動していこう。 |
■ | ソフィアの瞬間移動を駆使せよ! パーティー全員の疲労度が激しかったり、だれかが麻痺したり死んじゃったりして、とにかく一刻も早く町に戻りたいときは、ソフィアの「瞬間移動」魔法もしくはアイテムの「○○○の思い」を使おう。 とにかく1人でも町に戻れば、教会で神父様にも会えるし、SAVEもできる。それに、たとえ「○○○の思い」を使い果たしていても、道具屋に行って人数分買い揃えれば、アイテムはパーティー共通だから、遠くの地にいる他の仲間だってすぐさま戻ってこられるというわけだ。 |
<武器・防具・アイテム紹介>
『アルバード オデッセイ』を進めていくうえで必要な武器・防具・アイテムを紹介しましょう。これらのものは、お店で売っていたり敵モンスターから手に入れることができます。なお、ここで紹介できるのはほんの一部分です。ゲームを進むにつれて、もっともっと高価で不思議な力を持つものが手に入ることでしょう。
※ | ア=アルバート ノ=ノイマン ソ=ソフィア ス=スレイ |
● | 武器(左手) キャラクターが左手で持つことのできる武器です。
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● | 盾(左手) キャラクターが左手で持つことのできる防具です。
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● | 靴(両足) キャラクター装備の「両足」は、つまり靴のことです。
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● | 鎧(胴体) キャラクターが身にまとうもので、これには鎧やローブなどがあります。
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● | 兜(頭) キャラクターが頭にかぶるもので、これには帽子やヘルム(兜)などがあります。
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● | アーム(両うで) キャラクターが両腕に装備することのできる防具です。
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● | アイテム 道具屋で手に入るものと、モンスターからしか手に入らないものとがあります。
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<『アルバート オデッセイ』 ~その神話と英雄譚~>
【神々の遺産 古代魔法文明“グローバス”】
いまの世界が大いなる意志である‘創造者’によって創造されるまで、ただ混沌とした空間しか存在していませんでした。
やがて、創造者が永い時をかけて1本の巨大な世界樹を創り、その樹から伸びた根が大地に根を下ろすと、生命力や魔力などのあらゆる力が満ちあふれ、一面に緑が広がりました。創造者は、この魔力あふれる緑の大地を約束の地とし‘グローバス’と名付けました。そして、このグローバスを中心にさらに空間を広げ、グローバスの土で宇宙を構成したのです。また創造者は、善と創造を司る‘光の神’と邪悪と破壊を司る‘闇の女神’という、己の意志を具現化した二神を創り出し、このグローバスの統治を任せることにしました。
光の神はあらゆる生き物を創り、すべての生き物の誕生を促しました。一方、闇の女神は光の神が創り出した生き物に次々と暗黒面を植え付け、破壊を促しました。ところがその結果、生き物は光と闇の二面性を持つことになり、互いに争い出したのです。光の神は、争いからは何も生み出されず、またこの生き物たちに真の光がないことを知ると、闇の女神とともに中立神を創造し、生き物の統治を任せることにしました。
中立神は、グローバスの魔力がもれるのを防ぐため結界を張り(それは結果的にグローバスを外界から隔離することとなりました)、またグローバスを永劫の楽園に導く人間を創り出し(すなわちグローバス王です)、さらに魔力を利用するための‘魔導’を授けました。グローバス王は、中立神の命を受けてグローバスの統治を任されると、グローバスのだれもが魔導の力を使って生活できるようにしました。
こうして生まれた独自の魔法文明が、後に‘古代魔法文明グローバス’と呼ばれるようになったのです。
【グローバス王 破滅への序曲】
三百年ほど昔、グローバスの海岸に1人の美しい若者が流れ着きました。その若者の体は、グローバスの人々が見たことのない‘光輝く命のない塊’に包まれており、瀕死の状態でした。けれども人々は、この塊を心惑わす‘邪心の化身’と恐れ、助けようとはしませんでした。そこへグローバス王の娘ネッサが現われ、若者の姿をひと目見るとすぐに彼を助け起こしました。彼女は、自分の魔導がこの海岸に引き寄せられるので、不思議に思ってやって来たのです。若者は、ネッサの魔導の力でしだいに体力を回復し、意識を取り戻しました。
そしてネッサが魔導の力で若者の心に話しかけると、若者は目の前にいる美しい娘が持つ不思議な力に驚きながらも、自分はレアンディール共和国の騎士‘ゴート’という者であり、航海中に船が座礁したために遭難したことを話しました。ネッサは彼が外界の人間であることを知りましたが、傷が治るまで看護することにしました。ゴートはネッサから手厚い看護を受けながらグローバスについて学びました。そしてグローバスすべての人々が魔導の力を使って生活をしていることを知ると、とても興味を覚えました。実は、ゴート自身は特別な能力を持つ人間だったのですが、レアンディール共和国では彼の他に、そのような力を持つ者はほとんどいなかったからです。もちろん彼は、自分の能力のことはネッサにも黙っていました…。
それから数日たって、ゴートはグローバス王と会うことになりました。外界から迷い込んできた‘光り輝く命のない塊’に包まれたゴートの噂は、あっというまにグローバス中に広まり、グローバス王としても見過ごすわけにはいかなかったからです。王はゴートの鋼の鎧と剣を見て驚愕しました。そして、この魔力のない塊が外界での‘人を殺すための道具’であることを知ると、王はその威力を試そうと、魔導の力で造った植物を鋼の剣で傷をつけ、その斬り口を蘇生させようとしました。ところが、魔導の力ではその傷をふさぐことはできなかったのです。王はたいへん鋼に興味を持ち、これこそ偉大なグローバス王にふさわしいものではないかと考えました。そして鋼の剣と鎧を譲ってくれるよう頼みましたが、ゴートは丁重に、けれどもきっぱりと断りました。それでも鋼の魅力にとりつかれてしまった王は、なかなか引き下がろうとはしません。そこでゴートは代わりのものを探す手助けをすることを約束したのです。
翌日、グローバス王とゴートはレグネス山へ行き、王の魔導の力で大地を掘り起こし、水晶の結晶を見つけ出しました。ゴートはグローバス王に、水晶には魔力があり祖国の魔術師はこれを加工して水晶玉にして用いていると教えたのです。王はさっそく魔導の力を使って水晶玉を造り始めました。やがて渾身の力を込めてできあがった水晶玉からは、すさまじい光がほとばしり出ていました。ついにグローバス王は絶対の力を手に入れてしまったのです。
それからの王は水晶玉に潜む魔導の力に操られ、人が変わったように人々を襲ってはさらなる魔導の力を吸収していきました。王女ネッサは、人々のために父グローバス王を打ち倒さなくてはならなくなりました。そして、ゴートも責任を感じて、対グローバス部隊の中心となって戦うことを決意したのです。
こうしてグローバスとゴートとの戦いが始まりました。
【グローバスからゴート王国へ 新たなる時代の幕開け】
水晶玉によって絶対の力を手に入れたグローバス王は、やがて外の世界に興味を持ち始めます。そして、水晶の魔力でグローバスに張りめぐらせてあった強力な結界を破り、外界への進軍を開始しようとしたのです。そんなグローバス王の動きを知ったネッサたちは、力のある魔導師を集めて進軍を阻止しようとしました。戦いは三日三晩続き、ネッサたちはついにグローバス王を神殿へと追い詰めます。そしてネッサたちの魔導の力で体に結界を張りめぐらせたゴートが、グローバス王に突撃していったのです。彼の鋼の剣は王の体をつらぬき、一撃のもとに倒したかのように見えました。
ところが、しばらくするとグローバス王はよみがえり、再び強力な魔法でこちらに攻撃してきたのです。驚いたゴートはなおもゴートに斬りつけましたが、グローバス王はそのたびによみがえってきます。その様子を見ていたネッサは、王の魂が水晶に封じ込められているため、抜け殻だけのその体にいくらダメージを与えても無駄だということに気付きました。そしてグローバス王を倒すには水晶玉を奪い、その間に攻撃するしかないとゴートに告げたのです。ゴートはついに自分の特別な能力を使うことを決意しました。彼は精神統一により神獣の霊気を呼び降ろし、己の体を霊獣へと変化させる能力を持っていたのです。ゴートは精神を研ぎすまし、神獣の霊気を降ろしました。すると彼の体は青白く光る霊気に包まれ、巨大な獅子へと変化していったのです。そして王に飛びかかると、その一撃は水晶玉を吹き飛ばし、王の息の根をも止めていました。
ついにグローバス王を倒したネッサとゴートは、吹き飛ばされた水晶玉を見つけ出し、王が復活して二度とこの惨劇を起こさないよう、またこの強大な魔力が魔導の力を持つ者によって悪用されないよう、王の体と水晶玉(これにはある細工を施したうえで)とを別々の大地に封印することにしました。
その後、ネッサとゴートはグローバス王亡き後の内乱を鎮めるために結婚し新王、新女王となりました。そしてゴートは、外界との結界が破れたのを機に、祖国レアンディールに助力を仰ぎ、騎士団を預かりそれを‘ゴート騎士団’と名付けました。またグローバスの民に魔導の力だけに頼らず、自分の体を使って生活する術を広めたり、他国の優れた文化を次々に取り入れていきました。こうしてグローバスは新王国‘ゴート王国’として生まれ変わっていったのです。