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-<「げーむのせつめいしょ(仮)」管理人より>-
スーパーファミコンの説明書は基本的に文章のみで、画像を掲載していません。
それに伴って内容を省略または改変している場合がありますので、あらかじめご了承願います。


伊藤果六段の将棋道場

伊藤果六段の将棋道場 説明書の表紙 伊藤果六段の将棋道場 タイトル画面

このたびは、アスク講談社のスーパーファミコン専用ソフト「伊藤果六段の将棋道場」をお買い上げいただき、誠にありがとうございました。ご使用の前に、取り扱い方、使用上の注意など、この「取扱説明書」をよくお読みいただいた上、正しい使用法でご愛用ください。なお、この「取扱説明書」は大切に保管してください。


<もくじ>

基本篇
 操作方法について
 ゲームの始め方
 将棋盤画面の見方
詰将棋篇 伊藤果の365日上達詰将棋
 詰将棋の始め方
 詰将棋画面の見方
 詰将棋のルール
実戦篇 実戦将棋対局
 将棋対局の始め方
 対局画面の見方
 投了を選んだら
 感想戦をプレイする
 感想戦画面の見方
将棋入門篇
 将棋の基本的なルール

将棋入門では、将棋の初心者の方のために将棋の基本的なルールを解説しています。将棋の心得のある方は読まなくても差しつかえありません。

伊藤 果(いとうはたす) プロフィール
昭和25年9月16日 京都市生まれ。昭和39年、六級で南口九段門。41年、初段。47年、東京に移って高柳門。50年、四段。56年、五段。61年、六段。第12回「新人王戦」準優勝。第31回「NHK杯」準優勝。55年度、連勝賞受賞。55年度、全棋士中勝率第三位。

スーパーファミコンの性能をフルに活用した将棋専用ソフトです。
初めての方でも簡単に操作できる「将棋道場」。
「将棋道場」で上達には欠かせない実践と詰将棋で棋力を養ってください。詰将棋は365題をわたしが自作し、収録しました。一日一題でちょうど一年、目標は一年で「角」一枚強くなることにしましょうか…。
では今度は、画面の中でますます強くなったあなたと、お会いしましょう。

六段 伊藤 果

-<「げーむのせつめいしょ(仮)」管理人より>-
目次の項目のうち、赤い文字は内容を記載していません。
その他の項目も、内容の一部を省略している場合があります。


<基本篇:操作方法について>

コントローラー使用の時
十字ボタン 盤上では駒を動かします。メニュー選択時は指カーソルを移動します。
Aボタン 盤上で駒をつかむときにカーソルをあわせ、Aボタンを押すと駒を持ち上げます。十字ボタンで駒を移動し、もう一度Aボタンを押すと、駒を指します。メニュー選択時は[決定]になります。
Bボタン 盤上でBボタンを押すと、カーソルが駒台に移動します。駒を移動させている途中でBボタンを押すと、駒は元の位置にすばやく戻ります。メニュー選択時は、[中止]になり、ひとつ前の画面に戻ります。
スタートボタン タイトル画面でスタートボタンを押すとゲームが始まります。
セレクトボタン
Xボタン
Yボタン
Lボタン
Rボタン
使用しません。
駒は、ルール上移動可能な範囲にしか動かせません。

スーパーファミコンマウス使用の時
別売りのスーパーファミコンマウスでも操作することができます。
左ボタン [決定]ボタンです。
コントローラーのAボタンと同じ働きをします。
右ボタン [中止]ボタンです。
コントローラーのBボタンと同じ働きをします。

スーパーファミコンマウスを使用すると、盤上にマウスカーソルが表示されます。マウスを動かすと、画面上のマウスカーソルも同じように移動します。
駒を動かしたいときは、駒の上にカーソルをあわせて、左ボタンを押してください。盤上の駒が持ち上がり、動かすことができます。指したい場所に駒を移動したら、もう一度左ボタンを押してください。駒を指します。駒を移動させているときに右ボタンを押すと、駒はすばやく元の位置に戻ります。メニュー選択時には、左ボタンを押すと[決定]になります。右ボタンを押すと[中止]になり、ひとつ前の画面に戻ります。
スーパーファミコンマウスを使ってゲームを始めるときには、タイトル画面でスタートボタンのかわりに左ボタンを押してください。


<基本篇:ゲームの始め方>

ゲームを始める前に
カセットをスーパーファミコン本体に正しくセットしてください。コントローラー、またはスーパーファミコンマウスをスーパーファミコンのコントローラーコネクタ1に接続します。「実戦将棋対局」のモードで、人間同士で対局するときには、コントローラーコネクタ2にもコントローラー、またはスーパーファミコンマウスを接続してください。次にスーパーファミコン本体の電源スイッチをONにします。タイトル画面に続いて、デモ画面があらわれます。スタートボタンを押すと、ゲーム選択画面になります。(マウス使用時は、左ボタンを押してください。)

ゲーム選択画面について
このソフトには、「伊藤果の365日上達詰将棋」と「実戦将棋対局」の二つのモードがあります。
コントローラーでプレイするときには、十字ボタンの上下でモードを選択し、Aボタンで[決定]してください。Bボタンを押すとタイトル画面に戻ります。スーパーファミコンマウスでプレイするときには、マウスカーソルをあわせて、左ボタンで[決定]してください。

「伊藤果の365日上達詰将棋」
このモードでは、伊藤果六段が自ら作成した詰将棋を365題収録しています。
詰将棋は玉を詰ますテクニックの結晶であり、高度な詰将棋になると驚くような奇手や妙手が必要になり、パズルとしても楽しめます。楽しみながら棋力を養うには最適な練習法だといえます。365題を順番に解くことも、棋力にあわせて問題を選ぶこともできます。さらに、次の一手がわからないときや、間違った一手のときには、伊藤果六段のメッセージが表示されて、指導してくれます。

「実戦将棋対局」
このモードでは、コンピュータを相手に将棋の対局をすることができます。
コンピュータはいくつもの定跡を知っているだけでなく、それぞれの定跡からの「変化」も考えます。
コンピュータの強さのレベル設定、駒落ち、持ち時間も設定できますので、初心者から上級者まで、自分の棋力にあわせた対局が可能です。対局の終了後には、感想戦を楽しむことや、指しつぎ対局をすることもできます。
もちろん人間同士の対局でもさまざまな設定が可能です。


<基本篇:将棋盤画面の見方>

機能ボタンを押すと
 将棋盤画面で[機能ボタン]を押すと以下の機能を選択することができます。Bボタン、またはマウスの右ボタンを押すことで、将棋盤画面にもどります。
次の一手 コンピュータに次の一手を考えさせ、候補の手を表示させることができます。Aボタンで元に戻ります。
盤反転 将棋盤を上下に反転させることができます。プレイヤーが後手の場合、反転すると下から上へ攻撃できるようになります。
音楽 BGMのあり/なしを選べます。
対局音声 棋譜の読み上げなど、音声のあり/なしを選べます。
駒盤選択 駒と将棋盤の表示を3種類の中から選べます。ご使用のテレビにあわせて、見やすいものを選んでください。
画面位置 画面の表示位置を、上下左右に調節できます。


<詰将棋篇 伊藤果の365日上達詰将棋: 詰将棋の始め方>

1. ゲーム選択画面から
ゲーム選択画面で、「伊藤果の365日上達詰将棋」を選んで[決定]してください。コントローラーではAボタン、マウスでは左ボタンです。
2. 問題レベルを決める
問題の出題レベルを選んで、[決定]してください。
まずは、初心者向から腕だめししてみるのもいいでしょう。
3. 問題番号を選ぶ
問題番号を選んでください。[戻す]、[進む]で選択し、[解く]で決定します。一度解いた問題は記録されますが再挑戦することもできます。
詰将棋開始

【詰将棋の記録について】
「詰将棋」のモードでは回答挑戦回数、詰将棋の正解状態(間違えずに解くと「合格」、間違えながら解くと「あと一歩」と表示されます。)が自動的に記録されます。全問合格をめざしましょう。


<詰将棋篇:詰将棋画面の見方>

降参ボタンを押すと
「続ける」、「終わる」のボタンが表示されますので、選択して[決定]してください。

ヒントボタンを押すと
伊藤果から、ヒントが与えられます。参考にして、よく考えてみてください。

機能ボタンを押すと
さまざまな機能を選択することができます。上記「将棋盤画面の見方」を参照してください。ただし、「詰将棋」モードでは「次の一手」「対局音声のあり/なし」はありません。


<詰将棋篇:詰将棋のルール>

一、 攻める側は王手の連続で追うこと。
一、 攻める側は最短手数で詰めること。
一、 王側は最長手数で逃げること。
一、 王側は最善手で逃げること。
一、 盤上以外の余り駒はすべて王側の持ち駒とし、合い駒としてつかえる。
一、 王側は無意味な合い駒をしないこと。
一、 そのほかはすべて指し将棋と同じルールですから、千日手、打ち歩詰めなどは正解と認められません。


<実戦篇 実戦将棋対局:将棋対局の始め方>

1. ゲーム選択画面から
ゲーム選択画面で「実戦将棋対局」を選んで[決定]してください。コントローラーではAボタン、マウスでは左ボタンです。
2. 現在の設定の確認
現在記録されている対局設定が表示されます。そのままのときは[はい]を、設定をかえたいときは[いいえ]を選んで[決定]してください。
3. 対局相手を決める
対局相手をコンピュータと人間から選択してください。
人間と対局するときは、最初に2プレイヤー用のコントローラーを準備してください。
4. コンピュータの強さ設定
コンピュータの強さを決めてください。プレイヤーの棋力にあわせて、四段階から選択できます。コンピュータの強さが上がるほど、思考時間が長くなる傾向にあります。
5. 駒落ち将棋の選択
平手で指すか、二枚落ちで指すかを選択します。コンピュータ対局では、コンピュータが、人間対局では2プレイヤー側が駒落ちになります。
6. 先手、後手を決める
先手、後手を決定します。先手を選択したほうの陣地が常に下になります。人間対局では、1プレイヤー側のコントローラーが先手になります。
7. 先手の制限時間設定
先手の持ち時間と持ち時間経過後の一手制限時間を決めます。持ち時間と一手制限の選択をした後、決定ボタンを押してください。
8. 後手の制限時間設定
後手の持ち時間と60分後の一手制限時間を決めます。
持ち時間と一手制限の選択をした後、決定ボタンを押してください。
9. 設定の確認
対局設定を確認します。このままの設定でよければ、[はい]ボタンを押してください。変更したいときは[いいえ]を押してください。
さあ、対局の開始です!


つづきからプレイするときは
対局を中断したいときは、そのままリセットを押すか、電源をOFFにしてください。対局は、そのままの状態で保存されます。再び電源をONにすると[ゲーム選択画面]に[前回のつづきからボタン]が表示されますので、前回のつづきから対局をしたい方は選択してください。

【設定の保存について】
このソフトでは各種設定が自動的に保存されます。[機能ボタン]での設定、対局を中断したときの状態などです。ただし、コントローラー1のLボタンとRボタンを同時に押しながらリセットを押すと、設定はすべて消去されます。

<実戦篇:対局画面の見方>

投了ボタンを押すと
勝敗のメッセージが表示され、次になにをするのかという選択画面があらわれます。詳しくは下記「投了を選んだら」を参照してください。

待ったボタンを押すと
将棋では「待った」はルール違反ですが、このソフトでは、操作ミスを救済するために、二手前の局面に戻せます。

機能ボタンを押すと
さまざまな機能を選択することができます。詳しくは上記「将棋盤画面の見方」を参照してください。


<実戦篇:投了を選んだら>

投了を選ぶと、[感想戦]、[もう一度]、[続ける]、[終わる]を選択することができます。

感想戦を選ぶと
投了した対局の棋譜を再現する、[感想戦]のモードにはいることができます。
もう一度を選ぶと
設定をかえずに最初から対局することができます。
続けるを選ぶと
詰まずに投了、時間切れのとき、投了前から対局できます。
終了を選ぶと
タイトル画面に戻ります。

【駒の成りについて】
将棋盤の手前の三段目までを自陣、向こう側の三段目までを敵陣といいますが、駒が敵陣に進んだとき、敵陣にある駒(もしくは打った駒)が次に動いたときに、駒は成ることができます。[成るボタン]、[成らずボタン]を押すことで、駒の成る、成らずを選択し[決定]してください。


<実戦篇:感想戦をプレイする>

感想戦とは、投了した棋譜を自動的に記録し、それを再現することによって対局を振り返ることのできるモードです。途中から指しつぎをすることもできます。


<実戦篇:感想戦画面の見方>

指しつぎを選ぶと
現在の盤上の状態から対局を再開します。この場合、対局の設定条件はかえられません。「指しつぎ」とは対局後に「ここの局面でもしこう指していたら」といったことを一時的におこなってみるモードです。「指しつぎ」終了後には[元の感想戦]に戻るか、[指しつぎの感想戦]をおこなうか、を選択できます。その場合[元の感想戦]の棋譜は消去されます。

終了を選ぶと
感想戦を終了することができます。もう一度感想戦を選ぶこともできます。

機能を選ぶと
さまざまな機能を選択することができます。詳しくは上記「将棋盤画面の見方」を参照してください。

【将棋対局をプレイするときの注意点】
このソフトでは、千日手および双方入玉による持将棋の判定は、設定されておりません。
このソフトでは、手数が300手をこえると持将棋となり、対コンピュータ、対人間ともそれ以上対局を続けることはできません。
人間同士で対局するときには、電源をONするまえにコントローラーコネクタの1と2にそれぞれコントローラーを接続してください。
電源をONしたままで、コントローラーを抜いたり、差しかえたりしないでください。


<将棋入門篇:将棋の初心者のために、将棋の基本的なルールを分かりやすく解説します。>

将棋の基本ルール

これだけは是非とも覚えよう!
ルールを覚えることが、将棋を上達することの第一歩です。ここではルールの中でもっとも大切な駒の動かし方と詰みを中心に基本的なルールを解説していきます。

駒の表示と呼び方
駒の表示成ったとき 呼び方数と特徴
玉将(王) ぎょくしょう(ぎょく) 2枚。これが詰められたら勝負が決まる大切な駒。
飛車(飛)龍王(龍) ひしゃ(ひ)
●成ったとき
りゅうおう(りゅう)
2枚。最も威力のある駒。大駒という。
角行(角)龍馬(馬) かくぎょう(かく)
●成ったとき
りゅうま(うま)
2枚。攻撃力の高い駒。大駒という。
金将(金) きんしょう(きん) 4枚。守りの要になる駒。金以下を小駒という。
銀将(銀)成銀 ぎんしょう(ぎん)
●成ったとき
なりぎん
4枚。攻守ともによく働く大切な駒。
桂馬(桂)成桂 けいま(けい)
●成ったとき
なりけい
4枚。他の駒を飛び越えて移動できる駒。
香車(香)成香 きょうしゃ(きょう)
●成ったとき
なりきょう
4枚。一直線に進み、戻れないので「やり」という。
歩兵(歩) ふひょう(ふ)
●成ったとき
ときん(きん)
18枚。威力は小さいがつかうことの多い駒。

駒の動き方
将棋を覚えることの第一歩は、まず駒の動き方を覚えることです。将棋の駒は八種類あります。玉から歩まで、それぞれに特徴と役割があり、動き方もそれぞれちがっています。
前後左右ななめに一マスずつ動けます。
ななめ後ろ二方向以外の六方向に一マスずつ動けます。
左右と後ろ以外の五方向に一マスずつ動けます。
桂だけは自分の回りに駒があっても飛び越えて動くことができます。
前方ならばどこまででも進めます。他の駒を飛び越えることはできません。
前にひとつだけ進めます。
縦横十字にどこまでも動けます。他の駒を飛び越えることはできません。
ななめにどこまでも動くことができます。他の駒を飛び越えて動くことができないのは飛車と同じです。

駒の成りと動き
成るということ
将棋盤の中で、手前の三段目までを自陣、向こう側の三段目までを敵陣といいます。駒が進んで敵陣に入ったとき敵陣にあった駒(あるいは打った駒)が、動いた場合に駒を裏返しにして、駒の動きをかえることができます。これを「成る」といいます。
成り駒の動き
歩が成った「と」、香が成った「成香」、桂が成った「成桂」、銀が成った「成銀」はいずれも金と同じ動きをします。ただし成る前の動き方をかねることはできません。
馬の動き方
角が成った「馬」は、角の動きにくわえて、縦と横に一マスずつ動くことができます。この「馬」は飛車が成った龍と並んで将棋の駒の中でも最も強力な駒です。
龍の動き方
飛車が成った「龍」は、飛車の動きにくわえて、ななめに一マスずつ動くことができます。特に攻撃に大きな威力を発揮します。角や飛車が敵陣に入ったらまよわず成りましょう。

駒を取る
自分の駒が進めるところの相手の駒は取ることができます。

駒を打つ
取って持ち駒とした相手の駒は、自分の駒として盤上の駒のないところに駒を置くことができる。これを「駒を打つ」といいます。「二歩」や「行きどころのない駒」などの禁じ手でなければ、(下記「禁じ手について」参照)好きなところに「打つ」ことができます。

王手と詰み
王手とは
次の一手で相手の玉を取れる状態を「王手」といいます。玉を取られたら負けなので「王手」は必ず防がなくてはなりません。
詰みとは
王手をかけられて、その王手をどうしても防ぐことのできない局面を「詰み」といいます。将棋では玉を取られたら負けですから、「詰み」になったとき勝敗が決します。

禁じ手について
二歩
将棋には指してはいけない「禁じ手」があります。盤上の自分の歩がある縦の筋に、もう一枚歩を打つことはできません。
打ち歩詰め
持ち駒の歩を打った瞬間に玉を詰ますのは「打ち歩詰め」といって禁じ手です。
行きどころのない駒
進むことのできないところに持ち駒を打つことは、禁じ手です。

引き分けになるとき
千日手
将棋には同じ差し手ばかりをくりかえして、局面がかわらなくなることがあり、これを「千日手」といいます。対局は引き分けになり、もう一度最初から指すことになる。
持将棋
玉が敵陣に入ることを「入玉」といいます。双方とも入玉してその玉が、詰まなくなったときは、駒数で勝ち負けか引き分け(持将棋)を決めます。小駒を1点、大駒を5点とします。

【このソフトでは…】
千日手および双方入玉による持将棋の判定は設定しておりません。手数が300手をこえると持将棋になります。


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